今日も生きてる

DAIGO風権助魚


今までこっそり一ファンとしてこの方のブログを拝読していたのですが、落語ファン的にあまりにこの記事が秀逸なので是非とも自分とこの読者にもご紹介いたしたく。この方は普段の記事もとても面白いのですが、これは格別に笑いました。こんな方が末廣亭で働いていらっしゃるかと思うとなんとなくうれしいですね。確実にどこかですれ違っているのでしょうけど、今後も気軽に素敵なブログを書いていって頂きたいので特定は「言わぬが花」、と存じます。


白あんさんの『の・ようなこと』“DAIGO風味”より抜粋:

〜考えてみましたDAIGO風権助魚〜
『最初に取れたのはこのぉ、ニシン?と、スケトウダラ?なんすけどぉ』

『権助、これは北のほうでしか取れない魚だよ!』

『マジっすか、でも言っちゃっていいっすか。
こいつら寒い海に超ブルー入っちゃて、マジ激アツの江戸の海に来たっていうか、そこを権助手捕まえしちゃって。』

『バカをお言いでないよ!』

『次に来たのがこのタコ?なんすけど、ガチ寒いって言うんで、お湯に入れたらなんかパネェ赤くなってるんですよ!このレッドカラーは同じロッカーとしてマジリスペクトっすね。』

『この鰯はなんなんだい!?』

『それは、イワシがツアーで、ていうかグルーヴで?江戸見物来たんすけど、はぐれちゃなんないって、マジその友情に涙腺アウトって感じで。
目に藁通して来たんすよ!ありえなくないっすか?藁っすよ?
ロック過ぎて有り得なウィッシュ☆』

『いい加減におし!このかまぼこは何なんだい!』

『これヤバクないっすか?さすがに権助これ来た時さすがにテンパッちゃって、マジどうしよーかと思いましたよ。泳ぎ知らないから板とコラボして来たんですけど。
ペチャクリ〜ペチャクリ〜流れてきたところを権助がスペイシーハグみたいな。ハェ。』

参考までに:
(ちょっとここに載ってるのは今一般的なものとは微妙に台詞違うけど、落語には100%スタンダードというものがないので)東西落語特選 権助魚から引用するとこの部分です。

『へぇ、まず最初に網にかかりやしたのがこのスケソウダラとヌシンでごぜぇます。』
『冗談じゃありませんよ!スケソウダラだのニシンだのってぇお魚は、北海道に行かなきゃ獲れない魚ですよ』
『それがあんでも船頭の申しますには、魚がほっきゃーどうの方でストをやっておりましてな、隅田川までデモ行進をして参ったところをふんづかめぇて...』
『何を言ってるんですよ!』
『その次にふんづかめぇましたのが、このメザシでごぜぇます。この野郎、なりがちっちぇからはぐれちゃなんねぇってんで、目の玉にワラぁ通しましてな、まとまって泳いでくるところを一網打尽に...その後から来たのがこのタコでごぜぇます。「それぇ、権助、タコが来たから網ぶてぇ」網ぶって舟の上ぇあげるとこの野郎、寒そうにガタガタ、ガタガタ震えてやがったからな、「どうだっぺぇ、ひとっ風呂浴びさせたらよかんべぇ」とな。湯へ入れますと、真っ赤になりましてな。最後に来たのがこのカマボコでごぜぇましてな。この野郎、魚のくせしてえかく不精な魚でしてな、泳ぐということをしねぇ。ちっぽけな板切れぇつかまってベチャクリベチャクリしてるところを権助、手づかみにした』