寿・二ツ目昇進[祝辞]
だーーーー毎年ひっかかるんですけど二月は短いんだった!落語協会の二ツ目昇進は三月って日にちが近づくにつれて何回も確認して心に留めてたんだけどもう二、三日は二月だと思ってた。ある方からメールがきて気付いた。明日か三月は!!
三月上席、つまり日本時間の明日から下記の皆さんが二ツ目にご昇進されます。おめでとう!!
<名前:寄席出演予定(三上=三月上席/鈴=鈴本/浅=浅草/池=池袋/末=末廣)>
私も落語ファン歴満二周年(2月23日寄席デビュー)を迎え、ついに来た!「昇進する前座さんの高座を全員一席は見てる時代」。このまま落語好きおばあちゃんになって「皆わしがおしめをとりかえたんじゃよ・・フォフォフォ」的な存在になりたい・・!寄席の主(妖怪的な意味で)になりたい!家でとれた柿とかあげたい!孫の真打昇進まで生きる!*1
事在る毎に主張していて「もうワカッタヨ!」という感じかもしれないけど、若手の頃から、こと前座の頃から知っている噺家さんは、何とはなしにかわいらしいものです。よっぽど長くやっててういういしさが消えていたり、声とか見かけが生理的に頂けないとかじゃなければ、たいてい自然に応援する気持ちが起こります。近年は大学を卒業してから、はたまた社会人になってから入門する人が多いので、ほとんどの落語家さんは私よりも年上。この四人中一番年上の左吉さんは今年34歳、一番年下の生ねんさんも2歳上で28歳。とても「かわいい!」等とはおおっぴらに言える御年じゃないのだけど、それでも「かわいい」、「いとおしい」、「にくめない」(まあたぶん女の人にとって好意を持ってる男の人はどんな歳でも「かわいい人」だと思いますが)。人によっては聞いててしんどくなるような高座を聞かされた事もありますが、「まあ前座ちゃんだからね」と許せてしまいます。むしろ、これから面白くなる人のつまんない時代を知ってるのも味わい深いのがファン冥利。人が成長していく姿ほど美しくて格好いいもんはない。ていうかそもそも「前座ちゃん」って言っちゃうからね。ご本人や関係者の前ではまさかそんな事言わないけれど、落語ファン女子は皆お母さん気分になっちゃうのでしょっちゅう言ってる。明日から二ツ目、そりゃうれしいだろうなー。いままで本当にお疲れさまでした。さてこれからがまた大変。とくに二ツ目に成ったばかりの期間は、伸び悩んだり生活が安定しなかったり、前座時代とはまた違った苦労があると思うけれど、今は心からおめでとうございます。これまでたくさん頂いた、腹の底からの「ありがとーーーーうございます」をお返しするべく見守っていきます。