今日も生きてる

プラド美術館展〜国立西洋美術館(常設展)


東京都美術館プラド美術館展と国立西洋美術館の常設展をまわる。プラド美術館展の方、好みのものがあまりなく、すこし期待はずれ。国立西洋美術館の常設展はとても良かった。前から生で会いたかったギュスターヴ・クールベにやっと会えた。『波』『りんご』『眠れる裸婦』『もの思うジプシー女』『罠にかかった狐』、どれもこれもいい。胸ぐらをつかまれる物哀しさに泣きそう。


その他、気になったのはジャック=エミール・ブランシュの『若い娘』。ゴーギャンブルターニュ地方で描かれた連作もあまり見た事なかった。ベルナール、ボナール、ドニなども素敵。


恥ずかしながら、そう前置きするのは、もう諦めて進路変更しようと思っているからなのだけど、私の専攻は美術史です。しかも学芸員になろうとしていたから、一応美術館で研修員をしていた事も有ります。今は休学していて、復学する時には専攻も変えようと思っているけど、いちおうまだ芸術学部の美術史学科在籍。だから一通り勉強してるはずなのですが、今日の行脚でもうスッッカーーーーーンと固有名詞を大量忘却している事を実感し、ちょっぴりHECOMしてました・・。



ミュージアムショップに売ってた、芸心社刊の世界文化史年表が秀逸。一緒に行った人と、それぞれの誕生日に贈り合う約束をする。日本はもとより世界中の文明の盛衰が一枚の年表になっている。しかも見かけが巻物みたいでカッコイイ。ウェブ上にお見せ出来る参考画像が見つけられなくて残念。


そして、この館所蔵の作品それぞれに短歌をうたう、というコラボレーション企画の本が気になった。これもパラパラ見た所、かなり面白そうで、連れの女子と「こんな本プレゼントされたらどーする?!」「惚れる、惚れる!」と盛り上がった。小粋な贈り物に最適だと思います。
西美をうたう―短歌と美術が出会うとき


今日はじめてぐるっとパスという夢のような券の存在を知り、購入する。たった2000円で2ヶ月間都内有数の美術館・博物館で入場料タダ、企画展も割引料金で楽しめるそうだ。