今日も生きてる

(今更ですが)2010年の映画をふりかえる


今更ですがシリーズその2(次は那須旅行記って書いたけど)
空中キャンプさん主催の「2010年の映画をふりかえる*1」に参加しました。そうして、別途じぶんの方でも、振り返る日記を書くつもりで、半年が過ぎました。無職にして怪我療養中という事態から、お金を節約しているので、ここ2、3ヶ月は映画をスルーしまくっていて哀しいです...。


2010年日本公開映画のなかで、映画館で観たもの一覧:


以下は、アメリカ公開時に映画館で観たが、日本公開年が2010年のもの:


(私は初見だが)リバイバル上映されているのを映画館で観たもの:


はてなで知り合った映画好きの皆さんや、町山さん、宇多丸さんの影響を受け、今まで重かった腰をあげ、映画館へ行くことが増え、良い映画をたくさん観ることができました。


私は移民や亡命、差別や格差に関心が強いので、非常に心に残ったのは、『息もできない』『第9地区』『インビクタス』『プレシャス』です。
空中キャンプさんの「2010年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください」でも『息もできない』『第9地区』『インビクタス』を選びました。

『息もできない』は、心に刺さり、忘れられない、観る度に登場人物に恋焦がれ、彼らの幸せを望まずにはいられない映画。『第9地区』は世界観(エビ)が好きになってしまう映画(自分にとっては岩井俊二監督の『スワロウテイル』やゲームの『クーロンズ・ゲート』に似た感覚)。『インビクタス』は、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩を含め、勇気を出したい時に、「I am the master of my fate:I am the captain of my soul.」という言葉を、噛み締めるように思い出す映画です。
Invictus - Poem That Inspired A Nation
http://www.youtube.com/watch?v=FozhZHuAcCs

『ミルク』のHope演説(http://www.youtube.com/watch?v=Pvfexvihri8
Kite Runner』(原作小説の方/邦題:『君のためなら千回でも』)
と、自分の心の中で、同じ箱にいれている勇気です。

自分は、そもそも『ガンジー』『クンドゥン』『ミルク』など、自由や格差の為に闘っている(闘った)偉人伝記系に昔から弱いです。


さて娯楽作という意味では、『グラインドハウス』、『キック・アス』『十三人の刺客』が良かったなぁー。特に、『グラインドハウス』!ちょっと、これ、人生で初めて映画館でこんなに興奮したよ!!すきなものだけでいいです。文句なし。最近iPhone1台目が壊れてデータ飛ぶまで、ずっと『デス・プルーフ』と『プラネット・テラー』の曲を着信音にしていた。リバイバルじゃなくて、2010年公開映画だったら、空中キャンプランキングでもナンバーワンに入れるとこでした。本当に人生レベルで自分の映画史上に残る傑作でした。


以下、空中キャンプさんに書いたコメントプラスアルファ

一番よかったシーン:
『息もできない』で、怒りと暴力でしか鬱屈を表現出来なかったサンフンが、少女ヨニに寄り添って一緒にただただ泣く場面。今まで「泣くことさえできない」、辛いことを辛いと認識し、泣くという感情表現さえ周囲から許されていなかったサンフンが、初めてヨニの前でなら泣けたということが愛しくも痛ましかったからです。夜、川辺で泣き続ける二人の絵も美しく切ないです。

『プレシャス』のプレシャスも、自分の境遇が「辛い」という言葉・感情を感じる力さえ最初は奪われている、っていうのが物凄く痛々しくも、リアルだなと思いました。それで最後の方で初めて「素直に不平を言う事ができた」姿に彼女の成長と希望を感じ、最初の一歩を踏み出したのだなとグッときました。

シーンじゃないけど、『十三人の刺客』で夜が本当に暗い感じがリアル江戸っぽくて良かった。落語好きとしてはそういうディテール生活感・風俗描写がすごく良かった。お歯黒さんが実際にお歯黒な所とか。


一番よかった役者:
十三人の刺客』でお殿様を演じた稲垣吾郎さんがよかったです。『十三人の刺客』自体、ベストにいれるか迷った候補のひとつである位、とても見応えのある映画でしたが、特に稲垣吾郎さんが、お殿様の育ちの良さ、純粋さ、禍々しさ、賢さ、そして最後の展開に見せる、或る意味でつきぬけた正直 さとも言えるあの反応・・全てを表現しきっていて最高に輝いていました。尾張藩通り抜け御免の場(殿様vs牧野靭負)で、これまた圧倒的な輝きと威圧感と重力を放つ大御所・松本幸四郎と対峙しても、まったくかすんでいないのがすごいです。


総評:
今まで8年間アメリカの郊外に住んでいた私は、アメリカの映画は見放題ですが、今東京で楽しく見ているような、日本を含むアジアやヨーロッパの映画は、大変見にくい状況にありました。

今年から日本に来たら来たで、世界的に評価されているのに、DVDスルーになってしまう映画の存在が問題視されてもいますが、少なくとも東京という世界有数の都市にいるという事は、総合的・相対的に見たらとても広域な文化的アクセス権を持てており、恵まれていると思います。

今年は勉強に追われていた学生の時よりも時間があり、私の人生の中では比較的多めに映画を観た1年でした。観たかったのに見過ごした映画もたくさんありましたが、観た映画の中だけでも、こうして「ベスト決めるの迷っちゃう」と思えているので幸せです。

今更ですが2010年のおでかけ記録(2-7月)

昨年は、8年半ぶりにアメリカから日本へ帰国引っ越しし、1年に及んだ遠距離恋愛が終わり、エビの人ともおでかけが出来る!東京の人たちにも会える!ということで、色々な所へ行きました。現在は仕事探し中なので、なかなか遊びに行ったり出来ませんが、去年一年、満喫したおかげで、今はそんな生活も悪くないと思えます。考えるとニヤニヤできる、いい想い出があるのは大事だなと感じました。


私はどちらかというと極端で、同じ時期に併行して、適度な遊び、適度に勉強/仕事などもがんばり、というより、ドーッと集中して何かに打ち込む日々を過ごす方が性にあってるみたいです。アメリカにいる間も、在学中はとにかく勉強漬け、日本に一時帰国する時だけワッと遊ぶみたいな感じでした。


2月、エビの人の誕生日があるため、吉祥寺の「わ」に行き、新しいメガネをプレゼントとして買いました。


4月、花見に行った二ヶ領用水。


よみうりランドのゴンドラに乗って、スーパー銭湯にも入浴できる丘の湯落語会へ。季節柄まだ花見も楽しめました。

当日はおそらくランドの方でも何かイベントが開催されていて、芝生と桜の園にたたずむレイヤーさんたちの姿が拝見でき、少しお得な気持ちになりました。


5月、GWには春の高尾山へ。登山後、高尾の湯ふろッぴィ(健康ランド)で入浴。京王八王子にある羊羊(メイメイ)というお店で好物のジンギスカンを食べ、高尾近くのきくやホテルに一泊。二日目は昭和記念公園で少し遊んでから、立川の映画館で第九地区を見て帰りました。エビの人というあだ名は第九地区から来たくらいには、思い入れのある映画です。去年一年は、大体平均して1ヶ月一本くらいは映画を観に行ってたと思います。
 
 
なにそのドヤ顔...。



写真がどこかへ行ってしまったけど、2010年7月の第17回東京国際ブックフェアにも行きました。
TBSラジオ文化系トークラジオLifeの経由で、津田さんや仲俣さんの影響もあり、デジタルパブリッシングや情報関連のセミナーやイベントにはちょこちょこ行くようになりました。当日は、上記のお二人や、柳瀬さん夫妻や、準Life関係者といってもいいソフトバンククリエイティブの上林さん、id:ayakomiyamotoさん等にもお会いしました。


9月の那須旅行編へつづく(たぶん)

『キック・アス』に思った、映画ってすげーんだぜ!人間ってすげーんだぜ!


今日id:cinemathejuryさんのTweet経由で、『キック・アス』にてヒット・ガールのスタントをやっていた少年の動画を見ておでれーーた。


人間って、これだけ動けるんだ!!!!!しかも、ヒットガール役をやるに足る幼い容貌をした子がさ!
私はしたまちコメディ映画祭で『キック・アス』観たんだけど、その後連れと、「人間は訓練によってどれだけ超人的な動きが出来るんだろう?例えば現実にいる特殊部隊員とかどの程度すごいんだろ?ヒットガールみたいな英才教育を受けたら、本当に『一人で○○人殲滅』っていう事が可能なんだろうか?」って話してて、結局、「刀とかの時代はともかく、一人で圧倒的多数殲滅するのって今は無理なんでは?」という結論になったんですよ。
あと「あの映画ってどこまでCGとか、ワイアーアクションとか使ってるのかなー?」とかいう疑問も。
で、「あの壁走り戦法って流石にワイアーアクションとかかな?」って思ってたんです。


でも、でも、Greg Townleyくんの動画みて、実際出来る人間がいることに本当に驚いて!なんかすごいわくわくした嬉しい気持ちになりました!(ちなみに、この動画は、彼の指導者であり、『キック・アス』キャストにはassistant fight coordinatorとクレジットされているDamien Waltersさんの公式チャンネルから配信されていて、この人の他の動画も目を疑う超人的体技の連続です!NINJAは存在したッ!)


加えて、"hit girl stunt"とかで検索して情報を探してたら、ナント、ヒットガール役のChloë Grace Moretzちゃん曰く、「壁走り」「机の上に落下」など、極度の危険を伴うスタント以外は、全部彼女がやっていたということも分かった。エーーーーーーー!!!!

参考動画:

(長め/初っ端からバタフライナイフくるっくるくるくる)


上の映像ハイライトバージョン


そして、先述のChloëちゃんインタビュー記事によると、彼女のスタント役のうち一人は「本棚走り」の撮影中に落下、頭を打ち、一週間ほど記憶喪失を起こしたらしい・・。ヒィーーーーーッ!


しんゆり映画祭で『デス・プルーフ』を観に行った時、柳下毅一郎さんがトークショーで「『デスプルーフ』が素晴らしいのはどこか映画の魂に触れてしまっている部分があるからなのだ。*1生身の人間が、本当に危険な目にあっていて、すごい事をしている姿に感動してしまうんです。」というような事を、おっしゃっていた。その言葉を思い出しつつ、改めて『キック・アス』で、「映画ってすげーんだぜ!人間ってすげーんだぜ!」っていう事にぐっときました。(ロバート・ロドリゲス監督の『プラネット・テラー』も大好きだけど!というか、今年、タマフル映画祭のおかげで観られた『グラインドハウスUSAバージョン』は人生史上最高の"映画館体験"でした!!!もー新宿で叫びだしたかった!踊り出したかったもん!!宇多丸さんありがとう!TBSラジオありがとう!町山智浩さんありがとう!!!)


※Chloë Grace Moretzインタビュー記事参照部分:

S101: How much of the stunts did you perform?

CGM: "All of it was me, except running up the wall, slamming on the table, stuff like that. Just a little too dangerous! One of my stunt doubles was supposed to run up this bookcase, and he fell, smacked his head and lost his memory for like a week. It was so scary, but he's fine now."
http://www.suite101.com/content/chloe-grace-moretz-on-lionsgates-kick-ass---interview-a225106

*1:ご自身のブログで書かれた同上のコメントに捕足する形で http://garth.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/usa_05a4.html

長時間フライト&海外渡航で気をつけること


数日後12時間フライトで海外へ行く友人がいるので、10〜12時間フライトを日米間往復でならした私が実践している、長時間フライトで気をつけることを書きます。相変わらず、親切心が空回りして不親切な長文にして、ともすれば上から目線かもしれないけど...。


長時間フライトをどう過ごすか?:
初心者であった頃は気合い入れてDVDやノートパソコンや本を大量に機内へ持ち込んでいたのですが、最終的にもっとも良い過ごし方は、市販の処方箋いらない睡眠薬を飲んででも爆睡すること、という結論に達しました。


理由は:

1.片道でも長時間フライト+空港〜都心間の移動×二回を含めると、移動時間はフライト時間の額面以上だし、生物として不自然な距離を移動するせいで、その疲労は並大抵ではないです。移動中あまりに暇つぶしに精を出すと、到着してから体力的につぶれてしまいます。飛行機で寝続けることによって時差ボケも軽減されると感じています(到着した日の夜に眠れないかもと心配し、よく意地を張って夜まで寝ない方もいらっしゃいますが、元々不眠症な方とか以外、やっぱり移動だけでも相当疲れているので、なんだかんだいって皆さん寝落ちします)

2.そもそも飛行機で12時間経過を起きながら待つのは例え何かをしてていても「まだか、まだか」と時間を気にしてしまって余計に長く感じ、ほんとーに辛いです。

3.また、何かしようにも、客室消灯時間帯が結構長く、一人用テレビやライトがあるとはいえ、周りの寝ている人とかに気を使わなきゃいけないし、離着陸前後(警報が出る時間は意外と長い)は電子機器使えないし、長い間気流が悪いところを通過するため揺れがきつくなって、読んだり、観たり、書いたりすることが困難になる等、想定外の事態で持参したものが使えない事がよくあります。

結局、大きな手荷物を抱えてきためんどくささ分ほど、暇つぶし用品を消費できなくて、損した気分に。しかも、あまりにでかすぎる荷物だとゴソゴソ出し入れするとき、近くの人に迷惑がられる場合も。

よって、その時間中どうしても仕事しないといけない方など以外で、かさばる持ち込みはお勧め出来ません。

プラス、今は大部分の飛行機に一人用モニターがついてて、いざとなったら映画やゲームなどで暇はつぶせます。それでも不安な方はiPodなどにそれなりに長い音声コンテンツ(Podcast番組など)をたっぷりいれておくと、かさばらず、目が疲れずに楽しい時間を過ごせるのでオススメです(二時間映画くらいなら問題ないですが、計4時間以上ともなると、薄暗い飛行機の中+揺れを含めて、目を使うものは疲れるので、あまり快適かつ効率よく暇をつぶせないです)。

4.奥の席の場合、トイレに何度も行くのが大変(機上は冷えるし、乾燥→水分補給のせいで頻尿になりがち、しかし、特に女性は水分補給も排出も我慢すると膀胱炎危険)なので、寝てやり過ごすのが一番。


あるといい備品:

  • 首まくら(疲れ方がかなり違います!)
  • アイマスク(航空会社から無料で貰えたりするけど、安普請でゴワゴワしてたり、サイズが自分に合わない場合も)
  • マスク(ウィルス対策及び喉・鼻の乾燥対策/飛行機内の湿度は10~20%!マスクをウォーターミストとかで軽く濡らして使うのもよいです)
  • 尾籠な話で恐縮ですが、自宅を出る→飛行機→目的地到着まで、要は、結構な時間「お風呂に入れない」「服を着替えられない(=重要:下着もかえられない)」ので、体・顔・頭を拭いたり出来るものとか、その他汚れ対策グッズがあると便利。
  • むくみを防ぐひきしめ系靴下(こういうの履いてもおっそろしい程むくみますが、無いよりはマシ)+替えのくつ下(長時間経つと汗と、血行が悪くなって冷えた足が相まり、なんとも底冷えするかんじになるので、途中乾いた靴下に履き替えるとよいです)
  • チケット、財布、パスポート、iPod、携帯など、貴重品をいれるカバン (わざわざ旅行ショップで買うような、本格的なのじゃなくていいです。席を外す時や寝ている時、手ぶらでない時も、肌身離さずいられるように、斜めがけできるようなカバンやウエストポーチ、ボディバッグ的な奴ならなんでもいいです。これは空港内や旅行中の移動にも便利。)

「手荷物は貴重品しかないわ!」という方以外は、A「貴重品カバン」B「折りたたみできて軽量なエコバッグ」C「A+B全ての荷物をまとめて入れられる大きいカバン」と、三つに分けられるように持って行くと便利。

Bは機内に入るまでCのカバンに入れておき、席につくとき、「機内で頻繁に使うもので貴重品以外」をBに入れて足下に、「機内で頻繁に使わないけど手荷物として持っておきたかったもの(例えば着陸前にだけ使う予定の身だしなみグッズや、着替え、免税店で買ったものなど)」をCに入れ、頭上の荷物入れにいれると、省スペース&とりだしたいものはBに入れてるのでガサゴソを最小限に出来る。頭上の荷物入れを何度も開け閉めするのは危険だし周囲に迷惑なので。


その他の注意:

荷物はかさばらない方がいいと書きましたが、ノートパソコンのような精密機械&貴重品は、防犯的な意味と故障防止的な意味で、その時使わないとしても、トランクには入れず、手荷物で持ちましょう。ちなみに、手荷物検査を受ける時、精密機器は、鞄から出さないといけないので、出し入れしやすい入れ方をしましょう。

機内に積んだ荷物が紛失したり、どこか違う空港に行ってしまったり、中の物を破損されたりすることも、けしてそう珍しい事故ではありません。*1あと、入管や飛行機乗り降りのプロセスのどこかで、足止めを食うようなこともあるので、そういう可能性も踏まえた装備が望ましいです。

手荷物だけでなく、例えば、「空港ですぐ取引先の人に会う」とかじゃなければ、くつろげない格好や、ヒール靴は避ける、着たり脱いだりして寒暖差に対応できる格好をするとか。

ありがちケース:

飛行機内では時間が経つと物凄く底冷えしてきて支給される毛布だけじゃキツイ!(毛布とクッションは追加出来るけどさすがに2枚・2個以上追加するのはちょっとねぇ..)、かけても使えるコートや羽織ものがあると助かる。夏でも絶対長袖にしよう(着脱できるカーディガン+半袖とか)。空港内や移動に使う電車とかバスとかは過剰に暖房効いててアッチー!ということもある。で、外出てみると超寒かったりする(反対に、夏場、飛行機から昇降口→空港内への通路はチョーーーー暑い)

※飛行機とは関係ないけど、パソコンを出先で利用しようとする時あるある失敗注意:ACアダプタは二つ穴と三つ穴のコンセント両方使える用意をしましょう。他の電気製品も、変圧器が必要でないか確認しましょう。

参照リンク→成田空港からのアドバイス集
http://www.narita-airport.jp/jp/security/index.html

*1:私の友人はボストンの就職フェアへ行ったのに、就活用のスーツや必要備品一式含むトランクを航空会社の手違いで間違った空港へ持って行かれました!!!

「Bootleg」 Live at Asagaya

とっても楽しかったBootlegナイト!

「どっちが獣ですか?」「黒い方だよ」っていうやりとりとか!!!!(なんの映像かはPC的に内緒です。)

  • 皆さんが持って来た映像群がサイコー!それを大人数で見てヤイヤイ笑う楽しさときたらなかったです!『ドールマイト』、『ブラック・シャンプー』*1、『エボラシンドローム』、『茶々 天涯の貴妃』*2、『ボディガード・チバ』、『シャフト』、『フォクシー・ブラウン』『吉原炎上*3』ほか...。また、トークショウ前半と後半の間では「ここが映画の折り返し地点」というメッセージが出る映画のクリップが流れたりしました。深町秋生さんが出る後半のオープニングでは、チョコレート・ディスコ(曲)×黒人映画ダンス映像ミックスが流れて沸き立つ会場。オオーーー!
  • 今回のBootlegの中で、破壊屋さんの『エボニーinアイボリー』という記事が面白くて、「真実を伝える黒人」頁で爆笑したのですけど、破壊屋さんはライブでもポンポン面白いことを言えて、そのツッコミ力は圧巻でした!生『フライングラビッツ』ツッコミショーすごかった。「(ある危険な発言に対して)NO BLOG NO TWITTER」って言ったのも破壊屋さんだっけ?(訂正:古澤健監督の発言だそうです)
  • 速水健朗さんがいなかったら司会は誰が出来たのだろうか...今回速水さんが参加していて良かった..と思った。参加者の中で最も安定した話し振りの名司会でした。
  • 関係者の皆さんはおおむねイメージ通りだったことがうれしかったです。侍さんはブログのトップにあるサウスパーク風で書かれたイラストにそっくりでした。私は『UMA-SHIKA』第2号で真魚八重子さんが書かれた小説、『絹子 あるいは美徳の些細な不幸』がすごく好きなので、あの艶やかな色気そのまま、雰囲気のある大人な女性や〜素敵や〜と思いました(ドスの効いた鋭いコメントも!)。深町さんはとても巨匠っぽかった(最後のコメントをふられて「んー〜、ん〜〜」と唸った感じとか)。あ、唯一古澤健監督は想像より「とても若く見える!」と思いました。
  • 会場の観客ふくめ、全体的にアバウトなルックスが町山さんっぽいひとがたくさんいる気がしました(ほんとうに超てきとう言ってるけど/たぶん、とみさわさんと侍さんとその他数名のお客さんの大まかなイメージだとおもう)。とみさわ昭仁さんが「(『日本沈没』の不自然に長い灰は『エイリアン2』が元ネタと樋口監督に聞いて)俺と同じバカの血が流れている!」という名言を吠えた時とか、盛り上がっているときの町山さんみたいで、「そうそうこういうの!私のすごく好きなオタク/凝り性男子性ってこういうの!!」とトキメキました。とみさわさんとか、侍さんとかが、キャッキャと楽しそうに好きなことの話をしている感じ、私の考えるキュート。いつも松嶋×町山(私内通称:スーパー町山タイム)見ながらにやにやしてる時と同じ感情、インアザーワーズ、萌えました。


<お客としていらっしゃっていた方の中から>

  • 「ありえない」と分かっていても、私の中でid:doyさんのイメージがあまりにも「川崎・チェーンソー・大虐殺」「死神リューク」だったため、スーツ(社会性の象徴)を着こなしたさわやかなリアルdoyさんに少し面食らいました。

*1:Bootlegの記事先に読んでたからタイトル見ただけで笑っちゃった!

*2:「皆安心してフゥーッ....」!!!

*3:「かじってー!ここかじってー!」

『第9地区』の主たるツッコミポイントに対して私が考える好意的な見方

Q:エビ宇宙人製機械の燃料が人間の遺伝子をエビに変質させる物質である、という設定は都合よすぎないか?
A:エビの科学機器は彼らの遺伝子にのみ反応するっている設定があるじゃないですか?その流れで科学機器が彼らの遺伝子情報を有した「彼らが彼らという種の生命体である源」というか、「遺伝子濃厚凝縮原液」みたいなものを、燃料として動く仕組みになっているって話だったら結構違和感ないんじゃないかなって思った。地球語でいう「気」みたいなものが、宇宙人にとっては有形で存在するとして、しかも、その生命体の情報を持っている物質ていう、エビ成分の塊みたいなものと考えればそれなりにしっくりくる。遺伝子物質でイメージしにくければ、彼らは人類と別構造の生命体であり、違う進化の歴史があるわけだから、たとえば生まれながらにして全員が共生生物みたいなものを内蔵してて、その共生生物があのエビ人をエビたらしめていて、機械はその共生生物に反応するとか・・・。で、液体はその共生生物の塊。


Q:なぜあんなに高度な武器があるのに人間達に逆らわないのか?
A:いちおう、(町山さんとかはその言い訳では弱いって言ってるけど)兵隊エビ以外ほとんど全滅してるから、指揮するようなインテリエビがいないから、っていう事になってますよね。あとインテリエビがクリストファー達の他にも生きていたとしても、クリストファーみたいな平和主義者ばっかりだったから、などという捕捉理由も想像できる。それはあの高度な武力技術発展と矛盾するという意見も見受けられるが、たとえば、1)あの武器は人間型以外の脅威(生物/無生物問わず)に対抗するための武器であり、人型の生物に対しては平和主義なインテリ層たちであったので、人類に対して行使しようと思わなかった、とか、2)そもそもなぜエビ達が地球にきたのかは語られていない点に注目すると、激しい戦争があり、それが武力発展という結果を産んだが、好戦的なエビたちは共倒れ、故郷の星は居住困難な状況になり、一部の平和的避難民のみが、装備だけ持って宇宙へ流浪の旅へ出た説なども考えられる。とか、とか。


Q:人間の技術(ヘリなど)でいける母船になぜ今まで行かず、20年もかかって司令船+燃料を完成させてたのか?
A:仮説1)近寄るまでの警備が厳しくて、ヘリとかで孤軍奮闘して近づくのは絶望的だったから。仮設2)クリストファーが作った司令艇は鍵的な役割があって、ただエビ個体が母船に戻っただけでは母船の起動・操縦などに不備があったから、あと例の液体の燃料不足?(あの燃料が司令艇を動かすのにだけ必要だったのか、それとも母船にとっても必要だと描かれていたのかはちょっと記憶が定かじゃない)(母船も元々は単独で操作できる機能があったのかもしれないけど、そこは地球にくる間に故障した、または、故障した事がそもそもの発端で、そのため地球に不時着→静止せざるを得なかったとか)。


しかし、これは弁護できないと思うツッコミ所も当然…
Q:MNUほか人間側組織は、ヴィカスを追うんじゃなくて、あの液体があやしいと思うのが普通じゃね?
A:そこはそうなんですよねー。だってあの液体はちゃんと重要サンプルとして確保されてるし、MNUの記録を見て(同僚に口止めしてるっぽい描写はあったけど、そんなの上からの圧力でなんとでもなるでしょ)、あの日のヴィカスの行動を追跡すれば、明らかにクリストファー・ジョンソン家に行ってからの異常→クリストファー・ジョンソン宅調査→科学者であることがばれ、人間側が利益を得るために追いかけるべきは明らかにヴィカスじゃなくてクリストファーですよね。うんうん。


Q:ナイジェリア人の扱いがひどい。
A:うん。ひどい。そりゃあナイジェリア内で上映禁止にもなるわ。まーでも、「香港マフィア」とかが定番すぎて半ば名物的な扱いを受けており、ステレオティピカルな描き方をしても香港の普通の人たちが怒った話を聞いたことがない事を考えると、受け手が完全にファンタジーとして見ていれば、いいのかな...中国人やら未開の部族やらのゲテモノ食い/人肉食い描写とか(インディ・ジョーンズ的な)みたいに、もう観客が虚構として受け止めるのに慣れてるからなんとなく周りの評価もアリっぽい、と判断していいのか、それとも「バカは信じるから危険だ!」なのか...


しかし、『第9地区』、作品の完成度的是非はともかく、こうやってあれこれ裏設定などを妄想したり、ひとに語りたくなるわけですから、やっぱりとても魅力ある作品だったんだなと思います。続編希望という意味ではなく、お慕い的ないみでワス、クリストファーにまた会いたいもん。ヴィカスはテーマを表現するにあたり重要であり、適任なキャラクターだけど、魅力でいえばクリストファーだな〜。ちなみに、この映画が正に使っている手法であり、主題ともいえる概念を表した「カニと修造 - タマフルたまり場」理論の話は、本当に目からウロコなので、この回のタマフルを未聴の方は是非聴いてみて頂きたいです。お時間がなければリンク先の内容だけでもご一読ください。

あだ名

わたしはネットで読んでるひとの言った事とかにすぐ影響をうけるので、さいきん会社や家族の前以外で一人称がいつも「ワス*1」だし、副都心線にあこがれているし*2id:s162さんが友人知人に決まったあだ名をつけて日記やツイッターを書いている感じとかすき。それでずっとネット上における彼氏のあだ名をつくりたいと思っているんだけど、ふだん名字で呼ぶのに慣れているし、s162さんの党首さんみたいにその人をリプリゼントするような突出した好みがあるわけでもないから、しっくりしたのを思いつけずにいる。最近かんがえたのは、「モジコ」(名前由来/ユニコみたいでいい)と「エビの人」(略称:エビ/由来は『第9地区』/異邦人性を内在してる感じとか、クリストファー・ジョンソンぽさとか、見かけとか)。クリストファー・ジョンソンお慕い。