平坦な戦場でぼくらが生き抜くための処方箋
「高校生のときみたいなヒリヒリした感覚を忘れていって、鈍くなっている気がするの」
友達じゅうで一番忙しい女友達はそんな風にため息をついて言いました。
じゃあ、無理矢理にでも思い出させてあげようじゃないの、という事で、id:stilllifeが選ぶ、「あの頃」青春漫画ベスト三冊を誕生日にプレゼントしました。別に青春漫画というくくりじゃなくても、私にとっては、現在の半生ではもっとも心に残る漫画三冊かもしれません。
ちなみにこのはてなダイアリーのタイトルも岡崎京子の『リバーズ・エッジ』にある一文と、岡崎京子が、そして私自身がこよなく愛する小沢健二の楽曲名『愛し愛されて生きるのさ』を掛け合わせた言葉です。
こういう気持ちを信条として生きていきたいからです。ところで、よしもとよしともと魚喃キリコに関してはこの日記上で引用倉庫を作っているのに、岡崎のは作ってない事に気付きました。なんてこった。
一冊目:
濃い海の上に広がる空や
制服や 幼い私達の一生懸命な不器用さや
あの頃のそれ等が
もし色を持っていたとしたら
それはとても深い青色だったと思う。
- 作者: 魚喃キリコ
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 1997/04
- メディア: 単行本
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二冊目:
「どーしていいかわかんなくて 本当は好きだった」
「うん」
「二人とも大人だったらうまくいってたかもね」
「ホントにな」
「うん」
「ねえ トモ、
あたし今幸せだよ トモは?」
- 作者: よしもとよしとも
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 1996/05/01
- メディア: コミック
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三冊目:
あらかじめ失われた子供達
すでに何もかも持ち、
そのことによって何もかも持つことを
諦めなければならない子供達僕らの短い永遠
平坦な戦場で僕らが生き延びること。
- 作者: 岡崎京子
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2000/01
- メディア: コミック
- 購入: 4人 クリック: 291回
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