今日も生きてる

晴れて二ツ目全員祭

於:日暮里サニーホール

〜お番組〜
立川平林 『浮世根問(名古屋弁)』
立川志らべ『牛ほめ』
立川らく次『黄金の大黒』
立川フラ談次改め立川談奈 『元犬』
立川談大 『不動坊火焔』
<お仲入り>
立川キウイ『強情灸」+踊り
立川らくB改め立川らく里『短命』
立川千弗改め泉水亭錦魚『豆や』
立川吉幸 『子別れ』


2007年10月27日記:
やっぱり毎帰国の度に最後のほう駆け足落語観戦になっちゃって感想書かなくなってダメですね。しかも去年と違って、高座中メモ*1をあまりとらなくなったので、時間をおいてしまうと本当に大したことが書けなくて申し訳ない。


まずいち立川流ウォチャーとしての話をすると、今回の9人昇進前まで、立川流二ツ目以上は全員拝観済みなことにはひとかどの気持ちがあったので、じつはまだ観た事なかったキウイさん・吉幸さんや、丸一年以上前に一席だけしか観た事なかった立川千弗改め泉水亭錦魚さん・平林さんを、一つの会で総ざらい出来たことは良い機会だった。なにしろ9人もいれば、単体ではお会いする機会なかろうな、という方もいる。でも取捨選択するにしたって「一応観た」というステップは踏みたい。新二ツ目9人連続、という事で、私は少々客入りを心配していたのだけど、それはまったくの杞憂で、むしろ超満員だった。普通の新二ツ目に比べて圧倒的に経歴が長いとはいえ、「こんなに沢山の人に待たれていたんだなぁ..」というのが感じられてとても感慨深かった。


振り返って、とにかくこの時期の新二ツ目関連の会では、らく里さん・らく次さん・志らべさんの志らく一門三人に対する慶びの気持ちで、どこにいっても何を見ても毎回感無量でした。わたしの中での「かぶった時誰を選ぶか」っていう優先順位でいえば、「これまで追いかけていた他の噺家さんたちにはすまんが、今はこの人達をわたしの一番にさせて下さい」という感じだった。だからもう皆さんが二ツ目として羽織着て出て来る時点ですでにまぶしくて泣きそうって勢いなので、具体的な褒め言葉は他の人々におまかせします。ただもう完全に母さん視点の私としては、ほかの6人のファンにも「この三人いいでしょ?見てってよ」くらいな気持ちだった。あとやっぱりこの三人は実にうまいこと被ってなくて、それぞれに武器があるので、本当に観る側としても、同期の三人同士としても、幸福なことだなぁと思う。ネットで感想読んでたら、他にも同じ事書いてくれてる人がいて、うれしかったです。


三人以外では、談奈さんと錦魚さんが好感触。このお二方を初めて観たのは去年の4月あたりで、かつ志らく一門の三人みたくつぶさに成長を追ってなかったので、「おお!物凄いうまくなってる」っていうびっくりが楽しめました。すくすく育ってますねえ(明らかにそれ、他のうちの子を見る目線!)。ただ、なんか談奈さんは後半と前半で妙にムラがあったので、時間調整のためか、あるいは左談次師匠と龍志師匠が楽屋にきていた関係でなんかあったのか、本調子じゃない感じがしました。前から自分の周りでも談奈さんと吉幸さんの評価は飛び抜けて高いので、いい意味で「こんなもんじゃねえはずだぜ」という期待が高まりました。


好感触どころじゃなくて普通に感動してしまったのが吉幸さんの『子別れ』でした。わたしは、あくまで志らく一門推し、更にらく次さん推しなわけですが、公正に観て、吉幸さんの実力と貫禄は段違い。こりゃ負けたわー完敗、とか思いました。いや、別に勝ち負けとかないけどもファン心理としてね。順番はくじ引きだかジャンケンだかで決まったらしいんですけど、これが最後じゃなかったら会全体終了後の満足感が著しく下がったことでしょう。そう思うくらい、頭ひとつ抜けてべらぼうに良かったです。落語会を楽しみにきたイチ落語ファンとしても、志らく一門心配母さん的にも、会全体の印象が悪ければ元も子もないので、吉幸さんがトリで本当に良かった。


あとは、まったく落語と関係ないけれど、冷房が死ぬ程寒かったのが大難点でした。日暮里サニーホールは衝撃的に寒いことが多すぎなので、ここを読んだ日暮里サニーホールを使っている落語家さん及び関係者がいたら、冷房省エネを平にお願いいたします。


追記:
そうそうこの日は高座返しがこはるちゃんでした!袖から出て来た時こけちゃって、照れ笑いしたのがかわいすぎてどうしようかと...!仲入りの時、通路で私と目が合って挨拶してくれた時の慌て方も超かわいくてしんだ..(ザッツアイドルヲタ回路)。ううーーーこはるちゃんが目の中にすりこんでも痛くないよ..女の子としてかわいくて、落語家として男前なんて無敵すぎる..。