今日も生きてる

拙者ムニエル本公演『華なき子』

2006年6月9日(金)〜20日(火)於:吉祥寺シアター
行った日:6/19 夜(終演後平日限定ショー『アフター』つき!)


作・演出: 村上大樹 振り付け:井出茂太
出演:建みさと 澤田育子 加藤啓 千代田信一 市川訓睦 伊藤修子 成田さほ子 石川ユリコ 山岸拓生 寺部智英 村上大樹 澤口佑樹 鈴木隆 田島慶太 林聖子 藤野健太郎 山下翔子

『華なき子』特設ページ
http://www.sessya.com/stage/hananakiko/


初のダブルヒロイン競演、建みさとVS澤田育子で今度のテーマは『女の闘い』。基本的に、かわいくてスカッとしてシアワセでくだらなくて奇想天外で、わーーーっ楽しかった!、難しいことなんて無くていい、もうそれだけでいい、おまえら、なんってバカバカしくて愛おしいんだーーー大好き!!という感想を毎回持つ拙者ムニエルの公演。


だけど今回はそれだけでなく、笑いアリ、歌アリ、踊りがいっぱいアリアリ(イデビアンクルーの井出さんが振り付け!)、客席後ろやらバルコニー(?)やら設置されていて、どこぞの派手なミュージカルばりにアクロバティックな舞台の使い方をしていて、全方位的に目は離せないし、お客も劇中に強制参加!という感覚強し。しかも、モトヤやアサガヤ並に重たい展開と緊張感アリ、それに絶対ネタバレしちゃいけないから言えないけど、開演前からすごいツカミがあったりしてもーーーーーう、てんこもり!!やばい、完成度高い!今日行ける人は当日並んでも観に行きなさい!!


やっぱり拙者ムニエル大好き!!!!村上さん大好き!!
ただ今回は振り付けが村上さんじゃないので、これぞ、拙者ダンス!というバカハッピーな振り付けで、心から楽しそうに踊る村上さんが本編ではあまり見られないから、『アフター』で超楽しそうな村上さんが見られて、平日でよかったなあーと思った。


もちろん井出さんの振り付けも格好よくて、うつくしくて、素晴らしかったんだけど、シュール/クール/ナンセンス路線で村上ダンスほどのバカハッピーさはないからさ・・。いや、でもほんと今回はダンスがすごくって、とくに最後の方で建さんが一人で踊り、だんだん加藤さんや澤田さんらが加わって行くっていうシーンは、画の美しさだけでもう、ぐぐぐぐぐーーーっと世界に吸い込まれて行くようだった。


毎度期待通りに予想外の拙者ムニエル、魅せてくれました!


余談ですが、アンケートを書く時「いままで観た拙者+出演者の出た公演をあげて下さい」という設問があって困った。そんなの全部憶えてられなーい。自分メモのために書き出してみる。


1999 「喰らわせたいの〜花椿花子 BLOWING UP〜」@下北沢駅前劇場
2000 拙者ムニエルプレゼンツ 「猫演劇フェスティバル」@三鷹市芸術文化センター星のホール
2000 「新しきペンギンの世界」@下北沢駅前劇場
2000 「星星瞳星キラリ」@天王洲アイルスフィアメックス
2001 拙者ムニエル 春の祭典SPECIAL2001「KING&QUEEN&JOKER」@三鷹市芸術文化センター・星のホール
2004 拙者ムニエル10周年記念公演「バカが見る夢すごい夢」@青山円形劇場


あ、アンケート書く時「花椿花子」忘れてた。「『新しきペンギンの世界』から観てる」って書いちゃった。
で、客演は最近のしか思い出せないので、
2006  [劇団、本谷有希子(アウェー)]   「密室彼女」@下北沢ザ・スズナリ
加藤さんは本当に良い役者さんになったなあ。


結構観てる気でいたけど、並べて見ると2000年に集中してるだけだった。「新しきペンギンの世界」が死ぬ程好きで、真夏で、駅前劇場の桟敷で、しかもコミコミの最前列*1、もうめっちゃくちゃ暑くて、最悪の観劇状況だったんだけど、3回くらい通い、拙者に、村上さんに惚れた!と思った想い出の一作。


もういい大人なのに、旗揚げメンバーの伊奈さんが退団する時は文化祭みたいに青臭くて愛に溢れた卒業公演を打ってたり、未だにキャスト全員が高校生役やっても絵になっちゃう、三十路すぎても「バカ学生気分たのしー!」が抜けない拙者ちゃんたちが大好きです。

*1:最前列の客を巻き込む演出があるので、あくまで最前列確保だった!