今日も生きてる

立川談春独演会

平成18年5月2日 於:横浜にぎわい座


ーお番組ー

立川談春 漫談<栄橋師匠との思い出>
     『百川』
<仲入り>
立川談春 『木乃伊取り』

・今日は立川流びいきには実に悩ましい番組目白押しのニクイ日。銀座らくごアーベントでは志らく師匠が『愛宕山』を、池袋の平成噺し座ではこしらさんが『巌流島』、志ら乃さんが『天災』、あと演目分からないけど日暮里では立川流一門の定席が。私のお友達も都内各所それぞれに散っており、それで志らく一門の演目は知ってるわけです。


・そこで気になるずんずん兄さん、日本で唯一かもしれない4月の銀座らくごアーベントに5日連続行った御仁の行く末は(もう心から、「兄さん!」て呼びたい)、アーベントを蹴って談春師匠をとったご様子。席がいまだかつてない至近距離でしたので、「ああやって時計立てて時間はかるんだー」とか、ふんふん思った。調査してる人を観察するというのもヘンな話だけど。


・さて談春師匠、マクラで春風亭栄橋師匠とともに戸塚ヨットスクールに入ったときの事を話す。目にケガをしないようにジェイソンのようなマスクを被って、パーキンソン病のため身動きもとれず、背筋を伸ばし、サーフボードに乗っかってぷかぷか浮いている栄橋さんが、引き潮でえんえん流されていったり、少年談春くんが何度も転覆し、死にそうな目に合いながら毎日ほかの生徒とヨットレースをやらされていたり。


・ある日、マラソンをしようと言い出した栄橋さん。防波堤沿いを物凄い速さで走り抜けて行く。師匠はもともと俊足らしく、若い談春少年でさえ中々追いつけず、どんどん離れて行く二人の距離。

そのうち談春少年の耳には遠くからかすかに、「・・だーんしゅーーー・・ん」「だ・・ーーん・・しゅーーん」という声が聞こえてくる。「・・だんしゅーーーんーー薬が効きすぎて止まらないよーーおう」。栄橋師匠の目の前にはテトラポットの海!談春少年、「これはやばい」と、決死の思いで猛ダッシュ、滑り込みセーフで栄橋師匠に飛びついた、栄橋師匠はやっとこさ転んで止まる。なのに師匠「談春くん、君はひどい人だね」*1って、そ、そんなァ!


・そんな所へ談志師匠が訪問。ヨットは怖いので栄橋師匠と一緒にプカプカ浮かぶほうをやってみる。さすがの戸塚校長、家元にも手を抜かない。家元が浮いていると漁船でやってきて波を激しくし、何度も転覆させる。これには家元も驚いてしまい、「談春、オマエラ、毎日こんな死にそうな目に合ってるのか!おまえきっと、いい芸人になるぞ!」って何の話だよ!??ということで噺のほうに参りますよ、とな。この話もen-taxiの『談春のセイシュン』に載るのかしら、もう載ったのかしら。


・栄橋師匠の話をした後、「普通これはマクラを振るんですが(四神旗の解説とかの事だね)まあ、話さなくても大したことねぇかと思ったのでマクラ無しで噺に入ります、と『百川』へ。だので上の番組でも一応、「漫談」と書いておいた次第。『木乃伊取り』も仲入り後、座布団に座ってすぐそのままマクラなしで始めた。


談春師匠は3月31日の余一会から数えて3席目。1席目の『長屋の花見』で、もちろん巧いのは分かるんですけど、心捉えられるものはなく、「談春さんは他流試合よりも独演会のほうがいいよ」と言われ、今回こちらの方に足を運んだわけですが、まだやっぱりガツン!とくるものは受け取っていない。


趣味の合う周りの人々が大体高評価なので、私も好きになれるはずだと思うんですけど、まだ「ハイ!談春さんが来ました!!」というスイッチ入る一席に出会っていないです。絶対魅せられるはずなのにな、とガッテン出来ねえ。むしろガッテンできないからこそ名演名高い『紺屋高尾』・『明烏』のCD欲しくなっちゃった。どうせなら立川の前座っこ達ががんばって売ってる時に買おうかしらね。
やっぱり5月16日の独演会の方にすればよかったかな(今日来なかった知り合いは皆そっちに行く)。また5月20日の談春志らく二人会でお会いするので、この取り合わせの中どう魅せてくれるか、次に期待しましょうか。


にしても桜木町、ほんとうに遠い。今まで行った会場でいちばん移動に疲れる。時間は大したことないけど、それよりも何よりも、気疲れをする。人間の体はたとえ飛行機などで移動時間が短くなっても、距離が長ければ疲れるっていうからな。にぎわい座の興行は低料金?高水準だから、今後も落語好きなら行かざるを得ないけど、この遠さはしんどい。
それに今日は帰りに食べたそばが値段の割にまずくてサ。「我慢して食え」だった。まずいものを食べると人間、さらにへこむじゃない。だったら安い値段で駅そばやなか卯のほうが良かったよ、と思った。


明日は立川笑志さんでまた行ってきます。

*1:「悪い人だね」かも?

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