今日も生きてる

ル・プティ・ニ寄席

平成18年4月27日 於:カフェ ル・プティ・ニ(目白)


ーお番組ー

入船亭遊一 『悋気の独楽』
入船亭扇里 『ぞろぞろ』

落語二席の後、ケーキとコーヒー/紅茶がついて、お二人とのご歓談タイムあり。


私はこういう、お店でやる落語会がなんとも好きなのですが、ブログ書くのも強迫神経症なアテクシをしてひとつ難を言えば、高座よりご歓談の印象が色濃く残ってしまって噺の感想書きにくい。特にこの日のご歓談タイムの会話には個人的に思う所が強くあって、噺の話がいよいよ書きづらいなぁ。


ええっと、ケーキとコーヒーはとてもおいしかったし、喫茶店の雰囲気も素敵だったし、噺も楽しめたし、また行きたい。
この日の感想書くのをついつい引っ張ってしまったのは、くだんの歓談タイムであるお客さんに対して個人的に、ちょーーーーっぴり「それは、あなたちょっと、どうかな・・」と思ってしまって、色々色々考えてしまったから。自分の性格の熱帯気候(高温・湿潤・スコール・台風・モンスーン!)には極端なところがあると思うから、別に他のヒトは気にしてないかも知れないけど、自分の発言まで省みて、いままで書いた落語日記も最初から読み直していくらか編集しました。


気を取り直して落語の感想。
・マクラでお二人とも目白にある小さん師匠宅での思い出などを語ってくれた。しくじりエピソードで手堅く笑いをとる。前座さんのしくじり経験は当時は大変だろうけど、ネタになるという点では破門されない程度に豊富なほうがいいかも、リスクは高いけど貴重な財産と思えばこれも芸の肥やし、かな。白鳥さんとかすごいもんなあ。


・遊一さんの出身大学ネタでオチが来る前にフライング笑いをしてしまい、「何ですかこの笑いは」と言われる。3月下席の浅草(『元犬』)ですでに聞いてたから先を知ってて、一人で可笑しくなっちゃった。


・『悋気の独楽』ではついに遊一さんの女役が見れた。やっぱりいいわぁ。しな作られるとたまらなくかわいらしくて参る。さすが色気の入船亭。

・扇里さんは今回がはじめて。遊一さんとの交互出演が多いし、今月は出演予定自体が少なかったのでやっとこのお初。この前黒門亭で扇治さん+扇里さんが出てた時に初聴き、と思ったけど札止めだったし(扇治さんの新作も聞きたかったなー)、それまでも機会があるたび予定が合わなくて聞けなかった。で、聞いてみて、やっぱりこの人も見ていきたい人だなと好感を持ちました。


・そして扇里さんを聞いたことで現在寄席で聞ける入船亭の方々(扇橋2席、扇遊1席、扇好3席、扇治1席、扇辰2席)は全員各一席は拝聴ずみと相成りました。これからもこの人達が寄席の主任とる時は追っかけていきたい。二ツ目のお二人さんが成長していくのを見守っていくことも楽しみです。