今日も生きてる

柳亭左龍真打披露

平成18年4月17日昼  於:浅草演芸ホール

古今亭菊之丞 『転失気』
ロケット団 漫才
林家きく姫 『薮医者』『ておくれ医者』『葛根湯医者』
柳家喬太郎 『たらちね』
三増紋之助 曲独楽
柳家喜多八 『鈴ヶ森』
鈴々舎馬桜 『ぞろぞろ』
近藤志げる 叙情アコーディオン 
古今亭志ん駒 漫談<水兵時代の話>
古今亭志ん五 『長短』
花島世津子 マジック
柳家権太楼 『つる』
鈴々舎馬風 漫談<小さん師匠の話>
<仲入り>
真打披露口上(左龍、圓藏、さん喬、権太楼、馬風
あしたひろし・順子 漫才
柳家さん喬 『初天神
橘家圓藏 漫談<文楽師の話>
鏡味仙三郎社中 曲芸
柳亭左龍 『棒鱈』

・菊之丞さんからロケット団になる所で入場。前半戦、柳家さんたち以外は、・・・・うーーーーん、しょーーーうじき言ってがまん大会でした。だって先月、先々月からずーーっとネタ変わってなくて二回目、はたまた三回目、マクラもずーーーっと一緒だったり、ネタ被ってなくてもそれ以前の人だったり、根本的に相性の合わない人だったり。いや、たとえ被ってたって、それでも楽しめる落語だったらいいんだけどさ。


・そこへきて突風を吹かしてくれたのは初めての喬太郎師です!八五郎の嫁妄想シーンに歌あり、お経あり、歌舞伎風の見得きりありで華やか。お声も味わい深いコーヒーみたいで好みだわ。お嫁さんがまた愛らしいこと。さん喬師匠からのラブリー落語系譜が伺われる。ところで本当に「待ってました!」「きょんきょん!」というかけ声がかかるんだなぁ。


・そしてさん喬さん!あー好きだ。あー好きだ。あー抱きつきたい!今度見に行く予定があったら出待ちして握手して貰おうかしら・・。正直自分でも自分がオカシクなってるのが分かる位、「あー、いま私ものっそい目がキラキラしてるよなあ」と恋するハイテンション中学女子ノリ。


今までの面子に対してことごとく苦虫を噛み潰したようなヒドイしたり顔してたのに、さん喬師が出て来たとたん、私のミーハーリアクションがすごいのなんの。一挙一動に手を叩いて喜ぶ、はしゃぐ。


その騒ぎっぷりのせいか、隣の人に「寄席、よく行かれるんですか?僕左龍の、前の小太郎の、ちょっとした知り合いなんですけど、この前さん喬さんの一門会に行って、ほとんど初めて落語聞いたんです」と話しかけられ、「ええ、ええ、かなり行きます!特にさん喬さんは大好きで!」と熱く答えた。「私、この後もこれ終わったら走って鈴本にハシゴするんです!」チューブかあたしかってくらい真夏である。


そうしてさん喬師、肝心の落語はといえば『初天神』。これまた可愛く、小憎たらしい子供演技、大人げないアホ父ちゃんが似合う似合う。口いっぱいに大きなアメをほうばってゴロゴロさせている様子が秀逸。アメこぼしちゃって泣き出す子供がまためちゃめちゃかわいかった・・!
子供演技は柳家の十八番なのかしら。柳家一琴さんとか、素敵な人多いよね。さん喬さんの『堀の内』聞きたいなー。


・ちなみに前回、柳家甚語楼真打披露の感想日記には書き忘れたんだけど、その時に初めて鏡味仙三郎社中見て、すっごい感動したんよ。私にとって、今いちばん番組にあると嬉しい色物さんたちは彼らです。その彼らがまた左龍さんのヒザで見れてうれしい。かぁっっこいいよね!


・そして新真打!柳亭左龍さんでございますよ。つるつるした翡翠の玉が、やにわに白糸の瀧を流れ落ちてゆくような、きれいにきれいに折り紡がれた落語を聞かせてくれる。風貌的に男くさい落語を想像してたら全然違った。むしろ物腰やわらかで、丁寧、繊細。
馬風さんか誰かが、「さん喬の弟子では、喬太郎なんかの方が派手ですが、左龍はまた違う個性、手堅い落語をします」とか、そういうような事を言ってたけど、それは実にごもっとも。派手さはなくともそつがない。聞き易く、風通しのいい、朗らかな落語。やっぱりこの一門いいっすねえ。

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