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東京外国語大学の「 外語祭 」に行ったら、もう一度人生をやり直して外大生になりたくなったほど最高だった!

明日11/19(土)-23(水祝)東京・府中市東京外国語大学で「外語祭」開催。30の国や地域の料理が楽しめる専攻語料理店や、語劇、国際色豊かなイベントなどプチ世界一周旅行気分な学園祭→https://t.co/1ZFZ1htxwn pic.twitter.com/C1kg5fabd0

— イベントチェッカー製作委員会 (@event_checker) 2016年11月18日

 

ある日、こんなおでかけ情報に目を奪われ「なんだこれ!行きた過ぎる!!」と思ったので 東京外国語大学の学園祭「 外語祭 」に滑り込みで行ってきた。
 
  • 外語祭のここがすごい!-世界30地域の個性あふれる料理やお酒

 
外語祭に入場してまず最初に思ったこと:

「「「外語祭つよい……」」」

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なにこれ、代々木公園のフードフェスかな?!
文化祭といえば、ワッフル、焼きそば、ポップコーンなど、どの大学に行っても変わりばえしない店が並ぶことがほとんど、味の方も大して期待できないのが普通だ。
 
しかし外語祭では1年生全員が、それぞれ勉強している言語や地域の料理店を出す。その数なんと30店舗。味のクオリティも悪くないし、それぞれ飲み物や食べ物が5~8種類ほどありバリエーション豊富だ。価格帯は一品100-500円程度で、アルコールも提供されており、完全にフードフェス顔負け。 関連企画として各地域の料理を集めたレシピ本まで販売している(100円)。
 
小規模大学のため、たくさん歩き回る必要もないし、来客量もほどほどで、異国料理好きにとっては至福の時間を過ごせる。店によっては店員たちによる民族衣装コスプレや民族音楽の演奏も楽しめるぞ!
 

例として私が食べたものを挙げてみよう:

ホットク(朝鮮語専攻)、ディムラマ、シャシリク中央アジア地域専攻 ) 、サモサ、ラペットゥ、ラペイエ ( ビルマ語専攻 ) 、ミーゴレン、ピサンゴレン ( インドネシア語専攻 ) 、イラン風薄いナンラップキャバーブ入り、ホレシュト&ジャスミンライス ( ペルシア語専攻 )

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(ペルシア語専攻のメニュー例)

 

f:id:stilllife:20161211233835j:image(ホレシュト)

 

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 (インドネシア語専攻の焼きそばミーゴレンと揚げバナナのピサンゴレン)
 
【ちなみにエコ容器を積極的に使っていたり、購入金額の一部が発展途上国の学校給食事業に寄付される 「Table For Two 」活動に参加していたり、特定の食べ物を避けたい人のために公式ウェブサイトで食品の原材料を公開している!正しい意味で意識が高いぞ!】
 
  • 外語祭のここがすごい!-国際色あふれるパフォーマンス

文化祭といえば開催期間はたいてい2、3日程度だ。
 
しかし外語祭は5日間に渡って開催される。その理由は28言語による演劇を上演するためだという。複数の言語を使用した有志による多言語公演を含めると、5日間で30公演もの演劇が上演されるのだ。
 
外国語公演といっても、必ず自作の字幕もつけて上演されるので、言語を知らなくても楽しめる。2年生を中心にその年の4月ごろから練習して劇を完成させるそうで、学校で〇語を学んだけど使えるようにならない、なんてことは外大生にはあり得ない話だろう……。
 
私は中国語を勉強中のため、中国語劇を見に行こうとしたのだが、学生演劇となめていたら収容人数500名の劇場なのに満員札止めになっていて入れなかった。すごい。かわりに多言語劇公演『地表の線分』を鑑賞。これは使用言語6ヶ国語という外語祭でしか味わえない演劇で、架空の世界戦争もの。戦場シーンにFPSのゲーム画面映像を使う演出があったりなかなか新鮮味があって面白かった。
 
世界各国のダンスを学ぶ部活動も盛んなため、朝鮮舞踊、インドネシア舞踊、カタック(北インドの古典舞踊)フラ・タヒチアンダンス、ベリーダンス、サンバ、 K-POPダンス、クラシックバレエサルサ、フラメンコ、ストリートダンス、チアダンスなど信じられないほどバラエティーに富んだパフォーマンスも楽しめる。こちらも人気の部活は度々満員になっていた。
 
  • まだまだある異文化体験企画

「世界の文字で綴る私の名前」:自分の名前が他の言語ではどんな風に書かれるか外大生たちが教えてくれる。 古代エジプトヒエログリフまであるらしい。どこまですごいんだ、外大生よ……。
「Into the Books~絵本の森へようこそ~」: 外大生がいろんな国の絵本を読み聞かせしてくれる。
「着てみよう☆民族衣装」:  20以上の国・地域の民族衣装を着て、写真撮影が楽しめる。非常に参加したかったのだが大人気すぎて諦めた。ああーコスプレしたかった!ちなみに外大生は卒業式に自前の民族衣装を着る人が沢山いるらしい(笑)
 

結論:

たった一日学園祭へ遊びに行っただけなのに、帰るころには人生をやり直して外大生になりたくなっていたほど最高だった……。
 
私は、
-幼少時、はじめてハマった読書ジャンルはギリシア神話
-小学生時代、社会科自由研究テーマは「ドイツとベネルクス三国の歴史」
-高校時代、世界史だけなら学年トップ
-アメリカ大学生時代、生きがいは各国料理食べ歩き
-今まで学習した外国語は4言語(出来る順で英語>中国語>フランス語>韓国語)
-好きなアトラクションは「イッツ・ア・スモールワールド」(感動して泣く)
-現在の仕事は日英・英日翻訳業
 
という人間。
子供の頃から「異文化」への好奇心が、人生を突き動かしている強力な欲望であり、点と点をつなぐ一貫した縦糸だ。そんな人間にはこの世の天国のような学園祭だった。高校時代の自分の成績では受からないと思うけど、何度も人生をやり直して色んな地域専攻で外大生活をやり直したいよ……!
 
外語祭公式ウェブサイトはこちら: