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(今更ですが)2010年の映画をふりかえる

映画


今更ですがシリーズその2(次は那須旅行記って書いたけど)
空中キャンプさん主催の「2010年の映画をふりかえる*1」に参加しました。そうして、別途じぶんの方でも、振り返る日記を書くつもりで、半年が過ぎました。無職にして怪我療養中という事態から、お金を節約しているので、ここ2、3ヶ月は映画をスルーしまくっていて哀しいです...。


2010年日本公開映画のなかで、映画館で観たもの一覧:


以下は、アメリカ公開時に映画館で観たが、日本公開年が2010年のもの:


(私は初見だが)リバイバル上映されているのを映画館で観たもの:


はてなで知り合った映画好きの皆さんや、町山さん、宇多丸さんの影響を受け、今まで重かった腰をあげ、映画館へ行くことが増え、良い映画をたくさん観ることができました。


私は移民や亡命、差別や格差に関心が強いので、非常に心に残ったのは、『息もできない』『第9地区』『インビクタス』『プレシャス』です。
空中キャンプさんの「2010年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください」でも『息もできない』『第9地区』『インビクタス』を選びました。

『息もできない』は、心に刺さり、忘れられない、観る度に登場人物に恋焦がれ、彼らの幸せを望まずにはいられない映画。『第9地区』は世界観(エビ)が好きになってしまう映画(自分にとっては岩井俊二監督の『スワロウテイル』やゲームの『クーロンズ・ゲート』に似た感覚)。『インビクタス』は、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩を含め、勇気を出したい時に、「I am the master of my fate:I am the captain of my soul.」という言葉を、噛み締めるように思い出す映画です。
Invictus - Poem That Inspired A Nation
http://www.youtube.com/watch?v=FozhZHuAcCs

『ミルク』のHope演説(http://www.youtube.com/watch?v=Pvfexvihri8
Kite Runner』(原作小説の方/邦題:『君のためなら千回でも』)
と、自分の心の中で、同じ箱にいれている勇気です。

自分は、そもそも『ガンジー』『クンドゥン』『ミルク』など、自由や格差の為に闘っている(闘った)偉人伝記系に昔から弱いです。


さて娯楽作という意味では、『グラインドハウス』、『キック・アス』『十三人の刺客』が良かったなぁー。特に、『グラインドハウス』!ちょっと、これ、人生で初めて映画館でこんなに興奮したよ!!すきなものだけでいいです。文句なし。最近iPhone1台目が壊れてデータ飛ぶまで、ずっと『デス・プルーフ』と『プラネット・テラー』の曲を着信音にしていた。リバイバルじゃなくて、2010年公開映画だったら、空中キャンプランキングでもナンバーワンに入れるとこでした。本当に人生レベルで自分の映画史上に残る傑作でした。


以下、空中キャンプさんに書いたコメントプラスアルファ

一番よかったシーン:
『息もできない』で、怒りと暴力でしか鬱屈を表現出来なかったサンフンが、少女ヨニに寄り添って一緒にただただ泣く場面。今まで「泣くことさえできない」、辛いことを辛いと認識し、泣くという感情表現さえ周囲から許されていなかったサンフンが、初めてヨニの前でなら泣けたということが愛しくも痛ましかったからです。夜、川辺で泣き続ける二人の絵も美しく切ないです。

『プレシャス』のプレシャスも、自分の境遇が「辛い」という言葉・感情を感じる力さえ最初は奪われている、っていうのが物凄く痛々しくも、リアルだなと思いました。それで最後の方で初めて「素直に不平を言う事ができた」姿に彼女の成長と希望を感じ、最初の一歩を踏み出したのだなとグッときました。

シーンじゃないけど、『十三人の刺客』で夜が本当に暗い感じがリアル江戸っぽくて良かった。落語好きとしてはそういうディテール生活感・風俗描写がすごく良かった。お歯黒さんが実際にお歯黒な所とか。


一番よかった役者:
十三人の刺客』でお殿様を演じた稲垣吾郎さんがよかったです。『十三人の刺客』自体、ベストにいれるか迷った候補のひとつである位、とても見応えのある映画でしたが、特に稲垣吾郎さんが、お殿様の育ちの良さ、純粋さ、禍々しさ、賢さ、そして最後の展開に見せる、或る意味でつきぬけた正直 さとも言えるあの反応・・全てを表現しきっていて最高に輝いていました。尾張藩通り抜け御免の場(殿様vs牧野靭負)で、これまた圧倒的な輝きと威圧感と重力を放つ大御所・松本幸四郎と対峙しても、まったくかすんでいないのがすごいです。


総評:
今まで8年間アメリカの郊外に住んでいた私は、アメリカの映画は見放題ですが、今東京で楽しく見ているような、日本を含むアジアやヨーロッパの映画は、大変見にくい状況にありました。

今年から日本に来たら来たで、世界的に評価されているのに、DVDスルーになってしまう映画の存在が問題視されてもいますが、少なくとも東京という世界有数の都市にいるという事は、総合的・相対的に見たらとても広域な文化的アクセス権を持てており、恵まれていると思います。

今年は勉強に追われていた学生の時よりも時間があり、私の人生の中では比較的多めに映画を観た1年でした。観たかったのに見過ごした映画もたくさんありましたが、観た映画の中だけでも、こうして「ベスト決めるの迷っちゃう」と思えているので幸せです。