今日も生きてる

素朴な違和感


アメリカから日本に映画がやってくる度に「全米で記録的大ヒット」ってよく使われますよね。実際統計上はそうなのでしょうけど、私はアメリカ*1に来てからどんなに大作を観に行こうと一度も日本みたいに混んだ映画館会場に出くわした事がないので、「そのヒットはどこで起こってるんだろう?」って不思議に思います。封切りしたばかりの『スパイダーマン』とか『インディ・ジョーンズ』に行った事もありますが東京の映画館に比べたらスッカスカでびっくりしました。アメリカの映画館の客席収容量がけっして東京のそれに比べてとてつもなくでかいという訳ではないのに、記録上は人気なはずの映画でも余裕で前の方がオール空席・かつ中〜後ろの方もまばらです。公開から結構時間が経っているとはいえ、歴史的ヒットをしているはずの『ダークナイト』もガラガラで、上演20分前に入ったら10人くらいしか居ませんでした。日本じゃそんなのミニシアター系の映画じゃないと考えられない気がします。日本とアメリカの人口密度比は約10:1ですが、だからってこんなに人がいなくてもヒットになるの?毎回スカスカで映画館はやってけてるの?っておもう。料金は日本より安いし*2。まあ私日本て東京しか知らないですし、今は人口14万の市に住んでるのでその点では人口密度的に比較にならないと思います。でもじゃあ自分の街はアメリカ内で他の地域より人がいないかっていうと、どっちかっていったら居る方だと思う。これ以上混んでるとこっていうと、サンフランシスコ・LA・NY中心部とかそのクラスの都会になっちゃうのでそれはアメリカ全土では少数派だと思うから、あのヒットはどこで起こっているのかやっぱり実感ない。アメリカの人口が日本より多いとはいえたったの3倍なのに、目測これだけの入りでヒット作品になって、あれだけ大きなお金が動くのに違和感。日本でも地方行ったらそんなものなのかな?宮崎アニメとかでも混まないの?東京でもののけ姫観に行った時とかエヴァ劇場版観に行ったときとか階段まで列作ってたし、そんなに大作じゃなくても普通規模の映画館に行った時はアメリカのどんな映画館よりも混んでたのですごく変な感じ。


追記:
はてなメッセージは届いたのになぜかスタコメ欄には表示されていないのですが、内容的に出しても良いものでしょうからericaさんから頂いたスタコメを引用します。。「やっぱりあれは東京だけのもんだと思います。エヴァ劇場版を大阪に見に行ったときだけ7割入場(とはいえ公開から時間がたったリピート版)でした。それ以外のときはミニシアターとかしか行ったことないから分かりませんが、たぶんあの混雑は東京だけです。列作ってるのとか見たことないし。」とのこと。なるほど、あれは東京だけの異常事態なんか..。
なんとなくおおざっぱに納得する為に単純計算してみました。
ダークナイト』の動員数(興行収入451,888,386/10*3)/アメリカ総人口281420000=0.16057=約16%
千と千尋の神隠し』の動員数23500000/日本総人口127,288,419=約18%

確かにあんまり変わらないですね!

*1:正確にはロサンゼルス市に通勤出来る程度のベッドタウン

*2:大人一人約1000-1200円位

*3:平均的チケット代