今日も生きてる

オススメ音声コンテンツ、英語勉強法など。


近ごろ、落語や音楽以外にも音声メディアをたくさん利用しています。ポッドキャスティングやオーディオブックや、Mac内蔵の音声読み上げシステムなど。この音声読み上げは今まで全然使ってなかったんですけど、とても便利な事に気がつきました。私のコンピュータはアメリカで買ったものなので、英文しか読み上げられないのが難点ですけど、今の私にとって必読な資料=英文なので充分です。しかも私の場合、英語の情報処理能力が今の所、本を「読む」より聞く方が速く処理できるので、試験前・課題提出前とかにすごく助かりました。音声読み上げ機能はしらべてみると最近ほとんど標準装備らしいので、英語を勉強している人は教材とか買わずに発音やリスニングの練習が出来るかも?私は眼精疲労による目の痛み、肩こり、頭痛、腰痛などが持病なので、資料を音声読み上げにして聞けると、目を休めながらも読書が出来るのがいいです。


今までネットとかゲームとか勉強とか「視覚」と「長時間座りっぱなし」が必要なものは、体調が酷くなると吐いちゃったりとかしても、そういうのを我慢してやってるところがありました。でもここ数ヶ月体調不良が続き、「このままではいけない...」と思って、「聴覚」でも楽しんだり勉強したりできる方法、っていうのを追求してます。
調べてみるとMacさんには音声聞き取りシステムもついてて、詳しい設定の仕方はよくわからないんだけど、少なくとも「アプリケーションを開く」位の事は出来て、スタートレックのファンなので、スタートレックっぽい文章をコンピューターに喋らせたり、「コンピュータ(呼びかけ)!アプリケーション!..おお開いた」とかやってました。人工知能と会話してみたいSFファンにはおすすめの遊びです。


ポッドキャスティングは、ラジオデイズ:ラジオの街で逢いましょうにまず入れ込んで、でも宣伝入れて30分弱のボリュームが若干物足りなくて、最近文化系トークラジオLifeが大好きになってきてしまいました。サブカル好き、社会学好きな私にとってはたまらない面白さです。面白すぎてむしろ困ってます。一回の放送分が3時間あるのに、すぐに続きを聞きたくなってしまいます。それに、やっぱり頭の中を日本語にしてしまうと、英語に向かった時なかなか切り替えが出来ないからです...だから勉強には差し支えます。司会の鈴木謙介さんの事はこのラジオで初めて意識*1したんですけど、なんだかとてもチャーミング!、また好きな人が増えそうです..。ちゃんと著作を読みたい。探してみると、日本で放送しているラジオでも、ポッドキャスティングやサイトからのダウンロードで聞けるものは結構あるんですね。志ら乃さんのラジオや村上大樹さんのラジオドラマも聞きたいなー。


先にも書いたように1.英語を読むのが遅いのと2.(日本語使い過ぎで)英語脳がトロイという問題に対応すべく、英語のオーディオブックも愛用しています。これは、元の英文小説とオーディオブックによる朗読のセットで買うのです。そうすると、自分の目で読む遅さにかったるくなってきた時や、疲れている時や、移動中はオーディオブックで読み、体調が落ち着いている時や、精読したい部分がある時は本で続きを読んだり、と気分で変えられます。朗読を耳で聞きつつ目で読むコンボを使うと、外国語であることから、文章だけでは読み取りにくい抑揚や雰囲気などもわかりやすいです。英語は、外国人の理解力では、よっぽどひどい悪口だとかでなければ、副詞などの描写以外からの「口調」情報がわかりにくく、例えば小説内で三人が同時に喋ってると誰が喋ってるのかわかりなくなったりします。この人たちは事務的な会話をしてるのか、言外の温かい交流があるのか、とかそういうのが外国人的にはかなり分かりにくい。なので、英文読書に挫折している方は朗読聞きながら読書がおすすめです。ちなみにお話をはしょってる朗読の事を「abridged」、要約していないものを「unabridged」といいます。要約版が大体2時間くらいの映画サイズ、そのまま版が10〜12時間くらいです。iPodとかのMP3プレイヤーだと速度も変えられますし、最近はaudible.comでメジャーな著作(特に小説)はほとんど朗読mp3がダウンロード購入できます。私は今まで英文小説を読むのがすごい苦労だったのですが、この方法で克服できました。アカデミック英語っていうのは難しいようで、語彙や常套句が限られているので、勉強すればそれなりに出来るようになるんですけど、生きている人との会話や文学英語の方がイレギュラーな表現があって難しいんですよね。


ちなみに私が最初にこの方法で読んだ小説『Kite Runner』(原書朗読)は特に読みやすいし、本当にむなぐらつかまれるような名作なのでオススメです。久々にすごい文学を読んだな、という充実感のある本でした。映画版もあるのですけど、原作に比べるといまいちなので、原書で読んでもらえなくてもせめて日本語訳の『君のためなら千回でも』を読んで頂きたいです。私は邦訳を読んでないので原書ほど確約できないのですけど、スゴ本さんの記事でも絶賛されてたのでたぶんこっちもスゴイはずです。最近他にも映画化された小説『Namesake』を読んでいますが、映画を先に見たのを後悔してます。原作アリの映画は読むまで見ない、予告もなるべく見ない、を人生のルールにしていきたい。特に日本語字幕はわりとヒドイ事が多いのと、あと下手に映画予告なんかみるとすごい核心にふれちゃってたりして、もうちょっと気を遣ってよーって感じになります。

*1:名前は聞いた事あるかなーとかなんかの記事を読んだかなー的認識から