今日も生きてる

上野・黒門町のうさぎや


それではスウィーツの話をします*1
はてなキーワードでマイフェイバリット和菓子屋であるところの「うさぎや」さんが出来ていたのですが、「日本橋にも同名の店舗があるが、関連はよく分からない」みたいな事が書かれていたので、ちょっと調べてまとめて書き改めてみました。

参考:はてなブックマーク - stilllife:『うさぎや』の関連記事
情報を統合した結果、近所の和菓子屋さんの豆大福、パン屋さんのあんぱん: 上野は黒門町『うさぎやのどらやき』-前編の所にくわしく書いてあった来歴が一番信用できそうです。ここの写真おいしそうなのオンパレードでやばい・・。


まとめると、

  • 元祖は上野『うさぎや』で、大正2年に初代谷口喜作氏が創業し、現在は4代目(谷口宏輔氏)。
  • そして、初代喜作氏の三男であり、2代目喜作氏の弟、豊三氏が始めた日本橋の『うさぎや』と、初代喜作氏の息女が始めた阿佐ヶ谷の『うさぎや』が存在する。

ということみたい。


東京の三軒の『うさぎや』が、それぞれ独立店舗ながらも親戚関係である、というところまでは知っていたけれど、それ以上はうすぼんやりとしか知りませんで、ずっと気になっていました。これですっきりした。


阿佐ヶ谷はまだ食べ比べてないのだけど・・
きっと私は上野『うさぎや』さんのどらやきが一番好きでいると思う。生まれて初めてまだ温かいどらやきに出会ったあの時の衝撃ったら。思い出すだけで・・口の中にほわほわした生地が入ってくる瞬間のしあわせで豊かな満足感があふれてきます。そしてもちろん、場所柄、自分の好きな落語家さんたちに愛されてきた味だという歴史、その文化の一端に触れられるという幸せ。黒門亭や上野鈴本演芸場や広小路亭の前後に行った思い出、色んな人にあげて喜ばれたり、「おいしんですよ」と連れてったりした記憶。ぜんぶ含めて上野の、いや、「黒門町*2の」うさぎやさんが大好き。なんかねーほんと、自分だけじゃなくて、人にも食べさせて「おいしい!」って言わせたい味なの。幸せおすそわけしたくなる味。


どらやきは電話予約出来るんだけど、やっぱり日の早いうちに行って、温かいのを一刻も早く食べるのが一番おいしいです。特に箱詰めじゃなくて、単品でね。店内のベンチや交差点渡った公園にも座れるんだけど、私はお向かいの某喫茶店にこっそり持ち込んで、コーヒーと一緒に食べるのがすき。コーヒーと小豆って実はすっごく合うと思うんだよねー。いまや無くなってしまった私の心の故郷カフェ・『キヨビスカ』でも、よく「おしるこ」と「コーヒー」をセットで頼んでました。


関連記事:私が初めてうさぎやのどら焼きを食べた日うさぎを巡る冒険〜市馬さんのすきなもの〜

*1:下にはりついてる日記の口直しに...!

*2:黒門町というのはあそこの角の旧町名であり、今でも「黒門町交差点」や「黒門小学校」という名前に跡を残しています。また昭和の名人・8代目桂文楽が住まいを構えていた所から、落語界で「黒門町の師匠」といえば師の尊称であり、現在でもここにある落語協会事務所二階で行われる定期興行を「黒門亭」といいます。