今日も生きてる

立川志らく一門・らく里、らく次、志らべ昇進記念の会まとめ


言ってる側から落語日記更新。いやこれはこれで本業なのでやらないとね。夏休み中の落語感想日記も、週一単位くらいかもしれないけど、記録だけかもしれないけど、絶対更新するからね。
とりいそぎ日記で予告していた通り、他人様の感想を使ってまとめ日記です。らく次部部長兼記録係宣言。mixiの日記で読んだものからの情報は、1.「全体公開」の日記、2.誰が書いたかは勿論匿名、3.出来るだけその人の私感ではなく演者が公言したことのみ引用、というガイドラインで書きます。ブログを書いてらっしゃる方のものは引用元を明記します。


番組は

ご挨拶(立川志らく、立川らくB改メらく里立川らく次立川志らべ
立川らく次『鮫講釈(桑名舟)』
立川志らべ『権助魚』
立川談春『汲み立て』
<お仲入り>
立川らく里『反対俥』
立川志らく『死神』
ご挨拶(立川志らく、立川らくB改メらく里立川らく次立川志らべ


まずは口上での志らく師匠のおことば:
「今日はどうぞ存分に笑っていってやってください。明日からうんと厳しく見るということで。…笑うきっかけは作りなさいよ」
もう最初っからこれでしんだ。志らくさん・・!!いや、お父さん!!いつぞやの会で、志らくさんが「二ツ目昇進直前のらく里とらく次を、ダニーローズ芝居中の態度が気に食わなかったので破門にしかけたけど、私だって人間の情がありますから、チャンスを与えたら、それからは二人とも死にものぐるいで働いたので昇進していい事にしました」みたいな発言を思い出した。特にこの「人間の情」*1というセリフ、非常にさらっと、淡々と言ってたんだけど、そこには万感の思いがあるんだろうな・・と思った。


そして、最後のご挨拶での志らく師匠のことば:
「人間は弱いほうへ流れていくものだから、三人仲良くなくてもいいから、最後は自分の道を貫くこと。」
「成長しようと思えば思うほど一人になる」


落語ファンになる→志の輔さんが面白い→立川流に興味わく→全員見てみようと思う→不動院志ら乃・こしらに衝撃*2志らく一門会で志らく師匠に感動→そして通い始めた志らく一門だけど、志らく師匠をあれだけ追っかけし、弟子の皆さんもどんどん見るうちに好きになっていったこと、師匠だけじゃなくてこれだけ弟子も楽しめる一門を育ててくれた事、全ての巡り合わせに感謝する気持ちでいっぱいです。師匠はきっと「勝手に育っただけ」っていう所だと思いますが、ありがとうございます。


そして、談春師匠のおことば:
二ツ目の披露目を紀伊國屋でやるのは、真打ちの披露目をここより小さいとこでやるわけにはいかないだろ?っていう親心ですね」
天下の紀伊国屋ホールで、このような会をするのは異例のこと。紀伊国屋ホールさんは最初、「二ツ目の披露目にはやれない」と断ったそうです。
(参考記事:毎日新聞・落語:立川志らく一門3人、二つ目昇進 来月18日、記念の会
だけど、談春師匠が「ケンカの話がある」といって殴り込みをかけ口を利いてくれて実現したんだとか。談春師匠・・!いや、伯父さん*3!!
しかも「話をオレが通したからにゃぁ」、と、新二ツ目ちゃんたちに「チケットそれしか売れてないの?」「おまえら売る気あんのかよ!」と地獄の催促電話を朝な夕な毎日のようにしてきて、皆さん(特にらく次さん)はノイローゼ状態だったそうだ。二ツ目取り消し→破門事件の時にも目に見えてゲッソリしたというのに・・。


楽屋ネタ情報で、談春師匠がいかに志らく一門の子達(特にらく次さん)をいぢめ可愛がっているかを知っているので、胸がきゅーんとなりました。談春七夜に毎回来たらく次さんにお金を投げつけて「何でお前がいるの?もう来んな!」と言ったり(もちろんそれでもらく次さんは毎回行く)、「志らくにいってお前明日から破門させるぞ」「殺してやるッ」等と言うのは日常茶飯事らしい。だけど、談春師匠はいじめる人ほど気に入ってるのがバレバレだよ!小言の糸口を見つけるとうれしそ〜に近づいてくるらしい・・。


主役の皆さんの落語に関して、まずはらく次さんの『鮫講釈』(別称:『桑名舟』、『五目講釈』)
「一番手で講釈ものをやる度胸や心意気まで感じた(ような気がするのよ)。気持ちみたいなものが伝わってくるのが三人の中で一番」
いくっちさんとこより)これにすっごい共感!そーなのそーなの!真摯さが伝わってくるのがイイ!この人は本当に落語が好きで、先人達の落語が好きで、その気持ちに恥じない落語家になろうとしてる心意気が漢前、また非常にオットコノコ*4を感じる。


NHK新人演芸大賞予選*5でもこの『鮫講釈』を選んだらしいし、たぶんそれとこの『昇進記念の会』でやるのを見込んで8月の不動院でもかけたので、今とても大事にしてるネタなんだろーなーとか思いを馳せる。不動院で初めて聞いた時「うわー講談、超合ってる!か、かっこいいいー・・」と骨抜きになった時のことや、らく次さんの、当人が真剣な場面での緊張感に、観客もいい意味で引き込まれる感覚を思い出したりした。


志らべさんの『権助魚』も、彼の『鮑のし』『堀の内』と並んで思い入れのあるネタ。しかも特にその三つの中でも一番好き。どれだけ思い入れがあるかは第一回いきいき前座ライブ感想とか立川流二ツ目昇進試験の内容と重複するので割愛。志らく一門会の公開ダメ出しや、勉強会のネタおろしなどを聞いてて、未熟な状態から育ったネタにはつくづく愛情もひとしお。いくっちさんが「この一門の中で権助と甚平をやらせたら一番似合う志らべさん。もっとはっきり言っちゃうと「権助魚」に関しては、志らくさんより面白いと思っている。」と書いたのにも同感。私はもともと『権助魚』がそんなに好きじゃないのだけど、志らべさんのはべらぼうにいいです。「権助・甚平」には「粗忽者」も追加してね。


らく里さんの『反対俥』は聞いたことないので他のらく里担当の方々にまかせます。ただ日記採集の中で読んだ「よく若いときの苦労は買ってでもしろ、っていうけど俺は本当に買った」発言には、ッッッ名言!!と思った。ア、アニキィイ!*6そこにシビれる!あこがれるゥ!*7。超格好いい。「 覚悟はいいか?オレはできてる。」*8って感じ。ジョジョネタ三連発で迎え撃ったくらいカッコイイ。先の師匠も草葉の影で・・って勝手に殺しちゃあいけねえって。


『反対俥』の事書かない代わりに、これはガイドライン3.から外れるけど、友達としての信頼関係的にたぶん匿名ならオッケーだと思うので書くネタですが、某Rさんというらく里ファンの方が最近書く日記に共感しすぎてたまりません。

  • 「今日のらく里さんは袴 つ け て ま し た。羽織姿をやっと少しは狼狽せずに見られるようになったのに、ここで袴はずるかろうですよ(涙目)」私はまだ羽織りも袴も紋付もちーとも見慣れなくて超小刻みのチラ見から始める。
  • 「広小路亭前の顔付け札にらく里さんの札がありました・・!もう「前座」札で代返はさせません。真新しい白木の色がはれがましくて、嬉しくて。写真がついたらまた嬉しいだろうなあ…。」ワ、ワカルーー!!
  • 「職場から急いで○○落語会へ。でもお目当ての人がもう開口一番じゃないから、間に合わなかったらどうしよう...っていう不安が減った」な、なけるーー!!志らくさん及び立川流の師匠・兄弟子の会だと、「今日の前座運ははたして・・!」というどきどきギャンブル感も、もうこの人達に関してはないかと思うと遠い目・・今度のアタリ!前座ポジションは私の場合「こはるちゃん」に継がれるけど。
  • (私に対して)「おたがいあの人達の前座時代に間に合ってよかったですね」そう、落語の世界では、普通、「故人の名人を聞けた」ことに対して「○○師匠に間に合った」っていうんだけど、これから面白い人の成長期を見られるのも「間に合った」なんだよ・・!落語ファン冥利なんだよ!人間の魅力とはなんぞや、人生の根本とはなんぞや、それは成長する事です・・。


「改名した名前の"里"は≪里子の里≫」という話を聞いた時は、「そ、そんなネガティブなー・・」と思ったけどらく里さんご本人は「アルファベットじゃなくなってうれしい」と気に入っているそうです。「外様」の「外」で「らく外(らくと)」じゃなくて良かった・・(ねーよ!)。アルファベット回避で漢字にして「志黒(しこく)」とか「黒らく(こくらく*9」とか「ら黒(らっこく)」とか・・縁起悪そうだよ!

ちなみに、検索してたら『昇進記念の会』だけでなくて、らく次さんが出演した9/21『立川談春 独演会』の記事も一緒に幾つか出て来たので読みました。談春さんが遅れてきたことにより急遽つなぎでらく次さんが『黄金の大黒』をやったそうです。話したマクラはもちろん談春師匠がどれだけ『昇進記念の会』実現に暗躍したか、などを談春師匠のモノマネつきで。激似で会場大盛り上がりだったとか。家元御前での二ツ目昇進試験でやったネタは『黄金の大黒』というトリビアゲット。


最後に志ら乃さんの昇進記念の会写真昇進記念の会報告について。談志志らく親子会に行ったとき、現場で会った友達が一番最初に発した言葉が「らく次さんがスーツ着てるよ。見た?」だった。こんな事を出会い頭に言われる自分が自分でおかしい*10。結局それ以降もらく里さんと志らべさんのスーツしか見られませんでした。だから志ら乃さんの今回の更新を見た瞬間心から、「志ら乃さんGJ!」と思った。


志ら乃さんのスーツ姿と表情は美形落語会の時と一緒?とも思った。普通の顔してればかっこいいのにね・・ファンはそういう所も好きなんだけど。それと、「大入り満員、ご来場誠にありがとうございました。」「11月7日真打ちトライアルに向けて気合の入る、とてもいい落語会でした。」の短い中にも、あたたかい兄心と昇進トライアルに向けての熱い気持ちを感じ入り、胸に響きました。志らくさんが言ってたように、兄弟子・弟弟子でもライバルだもんね。東京日和見さんの志ら乃独演会日記にあった志ら乃さんの言葉、「(今日の客が少なくて)いろんな会のチケットを買ってくださいということは自分のチケットにはねかえってくるってえことは分かっていたんですけど」というのも思い出し・・志ら乃さんは、自分の会のことも心配なのに、この昇進記念の会や100回記念の会の話も各所でしていたわけだし・・とそんな風に勝手ながらお気持ちを想像して、志ら乃さん・・いや、お兄ちゃん!ありがとう・・って思った。つぎに、満場の喝采を受けるのは、お兄ちゃんの番です!


文中で紹介したものも改めて、関連記事一覧(mixiの方には何件もあったのにブログ内では意外と少なかった):

いくっちの多忙な日常?!
らくごのパッチBLOG
Izumiのおまけ+(お仕事いそがしそうなんだけど...更新してくれないかなー...という圧力)
気まぐれ日記(陳平先生)
昇進記念の会|立川志ら乃のブログ
昇進の会 写真|立川志ら乃のブログ
平成鸚鵡籠中記
女王様の日記帳
老後にそなえて
閑話休題(片岡一郎さん)


発見次第追加していきます。
以上チーム志らく内・らく次部部長よりの報告でした。

9/23追記:らく次さんの出囃子は『故郷の空』になったっぽいです。

*1:うろ覚えだから、「感情がありますから」とか「気持ちがありますから」とかかもしれません

*2:この日のらく次さんはわりとボロボロで、でも逆にそこからの成長具合にほれていったのよねー・・・

*3:あと私にとってはこはるちゃんのお父さん

*4:「オットコノコでしょ! シャキっとしなさい、シャキっと!」のニュアンスで

*5:早速だなー!でも志ら乃さんなんて二ツ目見込みの時に参加したんだから当然か・・感慨深い

*6:プロシュート兄貴

*7:ディオ様

*8:ブチャラティ

*9:円楽党っぽいな

*10:こういうの以外にも、「どこそこの会でらく次さんにチケットもぎってもらった」とか「こはるちゃんが高座返してた」とかまでご報告頂く。うれしいけどおかしい。