今日も生きてる

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第8回浜松町かもめ亭

〜お番組〜
林家彦丸 『幇間腹
三遊亭歌之介 『B型人間』
林家正雀 『累草紙』
<お仲入り>
三遊亭歌之介『お父さんのハンディ』
林家正雀『質屋庫』

あー正雀師匠かっこよかった!また歌之介さんとの組み合わせは本当にいい塩梅!甘いもの食べてしょっぱい物食べて甘いもの食べてしょっぱい物食べてですよ!
落語会では正雀師匠と歌之介師匠の大好きな二枚看板にうっとり、微妙なコネをたよりに潜入した打ち上げでこはるさんといちゃつく、という夢のような晩でした。正雀・彦丸師弟に池袋の感動を伝えたかったのですが、ずっと他の方々とお話中だったので、最後に一言二言だけ会話(要点:1.池袋の『豊志賀の死』に感動しました 2.来年の芝居も必ず伺います 3.彦丸さんに「高座舞いつも楽しみにしてます」)。


寄席はアンケートがないから、たまに超感動して、それを伝えたくなったりした時、とってもうずうずする。アンケートある落語会でも、書きたいことありすぎて逆に書けなかったりするけど(落語のお客さんは芝居のお客さんに比べてさっさと帰るし、会場も片付け始めるから時間的にも終演後から書き始めるんじゃ間に合わないよなあ)。落語協会宛にお手紙でも書こうかな。


大学の友達である落語はじめてさん*1を連れてったら、「Eのこんな幸せそうな顔学校で見た事ないんだけど!落語観てるときもそうだけど、こはるちゃんが座布団返してるだけでも超ニコニコしてたよ。」「おいしいもの食べてる子供みたいに無防備なしあわせ顔」とか、帰り道にいたっては「その顔は普通、デートの後とかの顔だよ!」とつっこまれた。落語友達はこういう顔さんざ見てるし、客席が見える演者の方もさんざん見てるだろうけど、私、自分でもイイ落語観てるとき/イイ落語の帰り道がほんとう〜〜〜〜に恋愛級に幸せな顔してます。帰りの電車の中とか、他人が見たらヤバイだろうな、というくらいデレデレです。絶対ホルモンとか脳とか活性化してる。めっちゃ思い出し笑いとかするし、落語家さんの夢も見る。本気でいわゆる「好きな男のひと」に対してる状態とまったく変わらないです。恋!ラブ!愛!ときめき!


友達も初落語に好感を持ってくれたようで、これから私がいなくなっても「色々通ってみようかな」と言ってくれました。私は生まれも育ちも世田谷なもんで、本当だったら江戸っ子じゃないよね、と思うのだけど、彼女は日本橋育ちなのでホンモノです。しかも「こはるさんの可愛さも実際会ってみて分かった」と言ってくれました。DA・YO・NE?!


さて、『累草紙』ですが、この噺は三遊亭圓朝の師匠、二代目三遊亭圓生の作で、圓朝の『真景累ヶ淵』の下敷きなのだそうです。『真景累ヶ淵』と対比して別称を『古累』ともいうらしい。この先、あらすじを書きますので、先を知りたくない方は読まない様に。


あらすじ:旅の途中の武士・与右衛門が、宿の二階の部屋で一人酒盛りをしていると、見事な唄声と三味線の音が一階から流れてくる。その声の主に会いたいと思い、女中に聞くが、「そういうお客様がよくいらっしゃるのですが、お磯さんといいまして、人前を嫌われる方なので」と断られる。しかし、恋心を抱いてしまった与右衛門は、夜、灯りが消えたのを天の助けに、お磯の部屋に忍び入り、「本気で惚れてしまったので一緒に江戸に行って祝言をあげてほしい。その証に父の形見の脇差しを預けよう。」と口説き、夫婦約束をする。


しかーーし!(カカカッ)、明朝、宿屋の主人を仲人に仮祝言をあげる時に、昨日は暗がりで見えなかった妻の顔を初めて見ると*2、お磯は幼少時に受けた病のせいで、目が見えず、顔もおぞましい器量であった。こんな女とじゃあ結婚できねぇってんで、道中、親不知の場*3で女から脇差しを奪い、殺して海に流す。


んが、もちろん、殺したはずのお磯はどこまでもどこまでも「この恨みはらさでおくべきか」とついてくるのでした。(カカッ)「ても恐ろしき、執念じゃな〜〜」で終わり*4。殺害の下りから最後までは芝居入りで演じられます。調べたところによると、正確には、『怪談累草紙』という長編の中の、『親不知*5の場』という部分みたいです。

*1:今夏はじめてさんを落語に連れてったの3人目。ちょっと貢献?

*2:与右衛門、江戸っ子すぎだろ。霊岸島のおじさんもびっくりだよ!

*3:谷か岬か何か水辺

*4:「はて恐ろしき」ではなく「ても恐ろしき」というのが、彦六師匠のこだわりで、「『はて』だと『て』の響きが強くて、恐くない。『も』の響きが残った方が恐い」とおっしゃってたそうです。

*5:おやしらず