今日も生きてる

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立川志ら乃独演会

於:上野広小路亭

〜お番組〜
立川志ら乃『百川』
立川志ら乃『もう半分』
<お仲入り>
立川志ら乃『寝床』

最初の二席は志ら乃さんがやりたいと思ってるのにリクエスト落語会でリクエストされなかった根多だそうで、それがこの二つとは意外。まさか志ら乃さんの『もう半分』が聞けるとは思わなかった。居酒屋で起こった話でして、というマクラで一瞬『居酒屋』かとも思って違う意味でドキッとした。


『もう半分』、文生師匠の怖くない『もう半分』しか聞いた事がないので、本当に怖くて巧い人との比較が出来ないのだけど、元気な攻め落語の志ら乃さんが『もう半分』?という意外性のわりにはそれなりに聞かせてくれたと思う。最後のサゲではしっかりゾワッとしました。


『寝床』はエンジンかかり切って本領発揮という感じでした。血走った目で見台もって番頭さんを追っかける姿とか、志ら乃さんのこういうドタバタ描写は本当に生き生きとしてて、派手ハデ大スペクタクルで楽しいです。そこで演じてるのが一人とは思えない、展開が早くて、カット割が多くて、色も極彩色の映画見てるみたいな感覚。


落語教育中の初心者さんも連れて行きました。落語ソムリエとしては寄席の次にはこういう所に連れてく、という緩急推奨。「早くなかったですか?ついて来られました?」という、志ら乃ファンとしては一番気になる質問をしたら「全然大丈夫でした。テンポよくて好きです。」という感想を頂きました。志ら乃さんも大人になったからね・・。


その後はもちろん飲み屋に連れ込んで、如何に志ら乃さんが素晴らしいか大演説おさらい会。ずんずん調査のランキングとかの例も出して、「この一之輔さんていうのはですね、気負いを感じさせないというか、いつのまにか気付いたら笑わせられてるような、ふんわりした笑いなんですよね。それに対して志ら乃さんは、『笑わせてやるぜ!』みたいなガツガツした攻めの落語で、別の種類の面白さなんです。でも私個人的には、この年代の落語家の中で志ら乃さんは別格だと思いますけどね。他の人と比べられるレベルじゃない。面白さでいったら好みあるけど、落語の基本的実力でいったら口調の良さと気迫が他の人に比べてまず段違いです。中でもリズムの良さがすごすぎる。そこが一番他の人に抜きん出て希有な所だと思います。」・・・最後には立川流の遺伝子解説のため、マイiPODに入ってる立川談志30代の時の『大工調べ』を「最初の触りだけでいいですからっ」と聞かせていた暴君落語宣教師オレ様でした。


アンケートには書き忘れたけど、私が根多リクエストするなら『平林』でお願いしたいな。昔ご本人が「最高に好きな根多」といっていたのだけど、他の人含めてもあんまり聞けない根多なので。

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