今日も生きてる

錦之輔さんの公式サイトが出来てる!


http://www.green.dti.ne.jp/kinnosuke/
せんだってmixi内錦之輔コミュで公表され、「まだ修正の余地がありますので、ご意見下さい!(錦之輔)」とのこと。
とりあえず、緑が目に痛い、という根本的な指摘二件(わたし含む)。
でもその何倍もうれしいから目をつぶります。
ご本人がたぶん相当の苦労をして自力開設して下さったんですからね。錦之輔さんは携帯のメールにも難儀している勢いでアナログな方なのですごい事ですよ。きっと本当に物凄く頑張ったんですよ。


サイトの日記コーナーに書かれている文章は最近のもの以外、mixiコミュで管理人さんが代理書き込みしてアップしてくれていたものの再録もあります。私はてっきり、錦之輔さんパソコンを持ってなくてもメールくらいは出来るのだろうと思っていたので、その日記の文章に関しても、管理人さんと携帯メールでやりとりしているのだと考えていたのですが、ご本人とお話した時に衝撃の事実発覚。メールが打てないのでわざわざ原稿を手渡ししていたらしいです。アナログ超えてアナクロだよ・・いつの時代だよ・・。まあそんな所もこの方の味のうちです。この文章、着眼点とか発想とか、いかにも<錦之輔節>が感じられていいですよね。


ノラや寄席で錦之輔さんとお話した時、ものすごい勢いですがやみつるさんの『ゲームセンターあらし』の話を延々と語り出した事を思い出します。会場はすがや先生行きつけの店なので、サインか単行本か何かが置いてあって『あらし』の話は始まったんですけど、その錦之輔さんのあらすじやシーンの憶えっぷりが半端なくて!そんな初対面の女子にコロコロ漫画について長講で語れる小学男子マインドに、何でこの人の落語が好きかという事の一端を知ったような気がしました。


私は全然まだ錦之輔さんの下ネタを聞いたことないんですけど(他のお客さんによると下な小ネタとか結構あるらしい)、こういう人の下ネタならイケルんじゃないかと思った。落語家で、下ネタ言っても、お茶目、またはブラックユーモアで小気味よく聞こえる人と、ただ下衆に聞こえる人との違いは、小学男子マインドが息づいているか、と良い意味で子供っぽい、チャーミングなヒネクレがあるかどうか、という事が大事な気がする。家元しかり、川柳師しかり。


あと創った落語一覧・解説つきがステキ!これファンにとっては一番うれしいでしょう。だってやっぱり名前とか知りたいじゃないですか。好きなものの名前を知りたいと思うのは当然の心理でしょ。あと好きな人の好きなものを知りたいのも人情なので、錦之輔さんの趣味が汲み取れる解説文の数々は読み応えたっぷりです。しかしネタバレしてるのもあるのでまだ聞いてない噺のあらすじは読まない、または軽くナナメ読み程度に留めた方がいいかもしれません。特にチョココロネ政談はでかいネタバレが書かれてるので読まないで下さい。だけど聞いた事ある人には逆に是非読んで欲しい解説文でもあります。「目標としては30年後「日本の話芸」でこの噺をやる事」*1、なんて漢前な夢でしょう。むしろ「野望」と書いて「ゆめ」と読ませたいくらい漢前です。

*1:ネタバレ避けのため掲載文から意訳してます