今日も生きてる

いきいき前座ライブ

於:高輪区民センター区民ホール

〜お番組〜
全員 ごあいさつ〜今年やりとげたこと/やり残したこと〜
立川らく八 『牛ほめ』
立川らく太 『狸賽』
立川らく次 『転宅』
<お仲入り>
立川志らべ 『猫久』
全員 落語コント『親子酒』
   (父:らく次 母:らく八 せがれ:志らべ ちょっぴりコロンボっぽいナレーター:らく太)


入場前、個体識別されているらく次さんとらく兵さんに「あら、帰国されてるんですか」と言われごあいさつ。「ええ、一週間ほど・・(落語のためにね!)」。らく兵さんがらく次さんに指示されながら働いてる姿に「おおーーっ」と感慨深く思い目を細める。会えるかしら、出来れば会って一言祝辞を述べたいな、と思っていたら期待通りお手伝いにきていて会えました。私の誕生日とらく兵さんの初高座日が一緒なのでたぶん一生忘れないですよ、と伝えてみたが、後から考えるとちょっとこの発言気持ち悪くないか?と反省。


ごあいさつは全員入り口より客席通って登場。
見渡して、心もとない出足*1に、前回よりもやや演者のテンション低め、な気がする。年内最後という事で、それぞれ今年やり遂げた事・やり残したことなどを報告。


今回事前情報では出演:立川らく八/立川らくB立川らく次立川志らべ/立川らく太となっていたがらくBさんは師匠の手伝いで欠席だそう。らくBファンのあの人に会えると思ってたのですが、これを事前に知っていらっしゃらなかったのでしょうか?志らく一門関係の会では珍しく一人も知り合いのいない会場でした。


マジメにえらい!、と思ったのは、らく太さんの達成報告。月2本、年間24本新しい根多を憶えるという目標をもう現在の時点で達成したそうです。当然立川流二ツ目昇進条件50席は越えたとのこと。だけど、そのほとんどをまだお客様の前ではやった事が無いそう。それでも大したもんだ。『狸賽』も前座としてこれくらい話せれば非の打ち所ないでしょう、というレベル高さ。


ちなみに次回は3月27日同メンバー、同会場で行われるそうです。
らく次さんと志らべさんの安定した落語に、良い意味でも悪い意味でも遠い目・・うまい。普通に前座にしとくにはどう考えてもうますぎる。「次回はお客様一人につき椅子三席程度はうめてもらいたいですね」なんて言ってたけど、それ以前にもう「前座」ライブとかやってる場合ではないんでは・・と思った。というのはお小言じゃなくて希望です(弱気)・・だって本当にうまいんだもんよー。覚悟決めて試験受けに行って欲しいよー。


毎回落語以外にも趣向のあるこの会、今回は落語コント。鹿芝居よろしく全員でちゃんと衣装を着てなかなかの好演。特にらく八さんのおばあちゃん役(ヅラつき)がツボにはまり、一挙手一投足おかしくてしょうがなかった。悲しいかな、一門会などでもよく言われることだけど、やっぱりらく八さんは落語以外のほうがイキイキしていて面白いよね・・それを落語にも活かせる芸の方向性がある気はするのだけど。最後の演題ということもあってか、他の皆さんも落語パートより弾けていた気がする。


ちなみに「コロンボっぽいナレーター」というのはメインが暗転した状態でピンライトを浴びながらタキシードでヌッと出て来てメインストーリーの合間に解説を入れる役所です。らく太さんお得意アメリカドラマの吹き替えっぽいバタ臭い演技がグー。


何か今回は前回ほどヤケクソでも盛り上げてやるぞーという気迫が感じられず不完全燃焼ナリ・・落語コントはとても面白かったけどね。

*1:らく次さんの目算では「お一人様十席使えます」