今日も生きてる

大総括!すきすき!あの人この噺!〜根多別一覧〜


前項の落語家別一覧に引き続き根多で検索バージョン。エクセルでデータ管理してるので<あいうえお順>です。更に満を持してオススメしたいピカイチなものには*マークつき。


〜注意勧告〜
先に言っておきますが、
ああ、ここまで志らく志ら乃だらけになってしまうとは・・
偏愛!
好きでしょうがないですね。
最近読んだ舞城王太郎好き好き大好き超愛してる。 (講談社ノベルス)にあったんですけど、

パスカルは言った。
愛し過ぎていないなら、充分に愛していないのだ。

だそーですから。


この二人の当たり根多はもう他の追随を許さない面白さと独自性があります。言葉のセンスが面白いのはもちろんの事、他の人とさらに際立って違うのは音楽的にも優れている事だと思います。三代目春風亭柳好さんみたいにモロに「歌」じゃないのですが、文章とか読んでても「音学的にいい」と思うことあると思うんですけど、そういう感覚です。


その音楽的な良さは似ているようでそうでもなくて、志らくさんはメロディーで聞かせる感じで、魅力的なサビ(フレーズ)の連続。志ら乃さんは勢いで聞かせてるように見せかけて(実際速い)、でも実は役とか客層によって速度落としても絶対落語的に気持ちいいリズムが崩れないという、希有なリズム感の良さで聞かせていると思います。だから音楽でいえば歌モノのメロディーというよりラップ的な良さなんだと思う。


<あ>
青菜: 柳亭市馬*(うつくしい世界!)
あくび指南: 柳家小三治*(しあわせ・・)
明烏: 立川志の輔* 古今亭志ん輔
愛宕山: 立川志らく*(一八が最高すぎる)
蚫のし: 立川志らく*(大工調べのように言い立てまくる名フレーズの洪水にうずもれませう)
家見舞: 立川談修(オチが秀逸)
幾代餅: 立川志らく*(緊張と緩和!)
浮世床: 柳家さん喬 入船亭扇好
厩火事: 立川志らく*(チンパン探偵を歌うおさきさんを抱きしめたい)
お菊の皿: 林家たい平*(モノマネショーならたい平さんにまかせろ!)
お七:立川志らく(歌ってくれるものは大体すきだ)
お藤松五郎: 立川志らく*(陰惨だけども味わい深い)
お見立て: 古今亭志ん太(小僧が軽くてよい)
親子酒: 桂文生 桃月庵白酒


<か>
火焔太鼓: 立川志ら乃*(キル・ビル並のアクション大作ですがなにか)
鰍沢: 立川こしら*(クリフハンガー並のアクション大作ですがなにか)
片棒: 立川こしら*(これもド改作だけど、こと『片棒』に関してはハデハデに改作してくれたのの方が断然好き。特にこしらさんのこれを聞いたら正統派古典がどうにも物足りなくなります・・。)
紙屑屋: 林家たい平*(モノマネ王アゲイン!)
替わり目: 柳家さん喬*(後光がさしていた・・)
禁酒番屋: 立川志ら乃
汲み立て: 立川志らく
小言幸兵衛: 立川志らく*(妄想幸兵衛の珠玉のフレーズ満載&そしてお婆ちゃんが物凄くかわいい)


<さ>
定吉殺し(『双蝶々』より): 五街道雲助*(悪の艶っぽさと迫力。コワカッコキレイ。)
真田小僧: 柳家一琴
三軒長屋: 立川談春
寿限無: 立川談笑 立川こしら(普通の寿限無が飽きて来たアナタへこの二人・・)
松竹梅: 柳家喬太郎
心眼: 柳家喬太郎*(高座の上の喬太郎さんに釘付け、固唾を飲みっぱなしの吸引力。胸に痛くてずっしりきます。)
崇徳院: 立川志ら乃
粗忽の釘: 柳家甚語楼(残念ながら録音でしか聞いた事ないんだけどそれでも十分面白い)
そば清: 柳家さん喬(そばモノは柳家で!)


<た>
大工調べ: 立川志ら乃* 三遊亭遊馬(ナイスなオチがついている分と落語の神様に愛されちゃってる鉄壁のリズム感で志ら乃山に軍配を上げたい。けど遊馬さんのも迫力のある声と口調が素晴らしい。)
蛸芝居: 林家染丸*(まあ東京の人からは聞く機会ないでしょうけどね)
たちきり: 入船亭扇辰*(たまらなく粋だ・・・!そして泣ける!)
辰巳の辻占: 五明楼玉の輔
狸の札: 立川志ら乃(一人と一匹の心温まるやりとりがカワイス)
たらちね: 柳家喬太郎(妄想超特急の八五郎がオモシロ愛らしい)
千早振る: 入船亭扇辰
佃祭: 入船亭扇遊*
壺算: 春風亭昇太*(闘う壺算!)
天災: 立川志ら乃*(『天災』に関しては断固志ら乃原理主義で!)
時そば: 立川志らく


<な>
猫久: 立川志らく
ねずみ: 立川志らく
寝床: 柳家甚語楼*(真打披露の時の気迫が凄かった)
野ざらし: 入船亭扇辰*(とっても賑やかで楽しい。そしてほとんどの人がやらないオチまでやってくれる。)


<は>
初天神: 柳家さん喬*(飴をずびずび食べるのは好みが別れる所だと思うが)
花筏: 柳亭市馬*(行事で極上の美声をお楽しみください)
花見小僧: 柳家花緑
浜野矩随: 立川志らく*(笑えて切ない)
反対俥: 立川志ら乃*(これも志ら乃さんのリズムの良さを聞いてしまうと他のヒトが聞けなくなります・・!)
平林: 柳家緑太
船徳: 瀧川鯉昇*(若旦那が絶妙だ)
文七元結: 立川志らく*(登場人物みんなを好きになり、江戸っ子万歳!と心の中で叫ぶこと請け合い)
棒鱈: 立川談春
庖丁: 立川談志* 立川志らく* (立川流伝説の談春『庖丁』は未体験)
堀の内: 柳家甚語楼


<ま>
木乃伊取り: 立川談志*(お婆ちゃん可愛すぎる) 立川志ら乃*(志ら乃花魁、中学生以下には放送禁止の危うい色香を最前列で浴びたと思いねー。権助じゃなくても「す・き」になっちゃうよ!)
宮戸川: 柳家花緑(ほぼ改作だけどこれはこれで好き。一般的な型にしてもあんまり直接的な描写までいかないで寸止めされる方が好き。)
元犬: 入船亭遊一(顔が、顔が得してる!)


<や>
寄合酒: 立川志ら乃*(これももうちょっと他の人では考えられない体に・・かつぶし鬼フォーエバー。)


<ら>
悋気の独楽: 柳家初花