今日も生きてる

速報!大銀座落語祭総括


ある噺家さんのマクラによれば、延べ動員数3万5千人だとか。すげー!

参加した会の数:5本
合計高座数:26席


行った会場:ギンザ・コマツ・アミュゼ、JUJIYAホール、時事通信ホール


アミュゼは客席に段差がないので見やすさはいまいちなものの、演者との距離感は近くてよい。下座さんが明らかに平素の寄席やホール落語より気合い入ってて素敵でした。川柳師匠が出て来たときは師匠の芸風に合わせてか、下座さん達の歌付き出囃子で格好よかったです。たぶん上方からお師匠さんたちを連れてきたのでしょう、染丸さんの『蛸芝居』では東京で聞けない素晴らしい演奏を聞かせて頂きました。


JUJIYAホール:
仲間うちでも大批判大会。ここはひどいです。ここもアミュゼと同じく客席に段差無し、しかもアミュゼより人口密度が高く、また、イスが平板なので、身長高い人が深めに座って高さを調整することが出来ず、中盤以降の席で小柄な方はほとんど見えなかったようです。私は最前列でしたが、スピーカー前でひどい聞き辛さを味わいました。


それと、階下への移動手段がエレベーターしかないので終演後の客出しにものすごく時間がかかっていて、楽屋の片付けが終わり次第楽屋口を使わせてましたがそれでも30分以上待たされたお客さんもいたと思います。私は夜の部の公演だったのでまだ良かったのですが、これからハシゴのある昼の部のお客さんは大変だったんじゃないかと思います。


時事通信ホール:
段差があって、ぎちぎちでもなく、いい客席でした。椅子も深くてよりかかりやすく、これなら背の高い人でも後ろの邪魔になりません。ただし、野外ライブのセットのような仮設の客席だったので、会場スタッフが動く度にハイヒールの靴音が甲高く響いていたのが難点。特に怪談噺の会なので根多や場面によってはこの音が相当耳障りだったようです*1。白鳥さんの噺には鳴りものがあるので、この会場の音響効果の良さが高座の面白さに一役買ってました。


今回の一番の収穫は、普段聞けない根多や人にたくさん出会えた事です。

初めて聞いた根多:
質屋庫 ジャズ息子 鼓ヶ滝 小間物屋政談 四段目 薬違い 「野ざらし」のようなもの 長屋の富 首の仕替え 京の茶漬 江戸荒物 てれすこ 徳ちゃん 茗荷宿 蛸芝居 腹ペコ奇談 一眼国 お化け長屋


初めて聞いた人:
三遊亭鳳楽 三遊亭圓好 三遊亭圓龍 三遊亭生之助 三遊亭圓窓 初音家左橋 三遊亭吉窓 快楽亭ブラック 笑福亭三喬 桂米二 林家染左 むかし家今松 林家染丸 三遊亭好楽 三遊亭楽太郎


<超!素敵高座リスト>
三遊亭白鳥 『腹ペコ奇談』<爆笑>と<新作>というジャンルの頂点かもしれない。現在までに聞いた通算総高座数418席の中で、とにかく単純に笑いの量でいえばぶっちぎりの一位で笑わされました。白鳥さんも運動量でむせてたが私も笑いの量でむせた。


川柳川柳 『ジャズ息子』
林家染丸 『蛸芝居』
三遊亭圓窓 『鼓ヶ滝』
林家たい平 『お菊の皿
三遊亭楽太郎 『お化け長屋』
三遊亭鳳楽 『妾馬』


一分一秒を争うチケット争奪戦の都合上、とにかく「いの一番」に志らく・白鳥のチケットを最優先に射止めるため*2、他の大物の会はあえて敬遠したので、どうも正統派古典が元気ないランキングになってしまいました。けっして本寸法が嫌いなわけじゃないのにね。行ってない所で周りが絶賛してた高座では、雲助師匠の『もう半分』、馬風師匠の『紙入れ』などが凄かったと聞きました。新橋とか中央会館とか行けた知り合い、直接にはいないからなあ。

*1:私が行ったのは「おもしろ怪談噺」なので、真面目な怪談行った人は私以上にこの音が気になったみたい

*2:私の数秒後にチケット申し込みした人が「もう昇太さん売り切れ」って言われてるような戦場でしたよ!