今日も生きてる

志らくのピンpart3〜古典落語編〜

平成18年7月11日 於:内幸町ホール

ーお番組ー
立川らく次 『湯屋番』
立川志らく 『岸柳島』 (c)
立川志らく 『汲み立て』(D)
<お仲入り>
立川志らく 『鮑のし』(B)
立川志らく 『ねずみ』(A)


前回までは古典三席ネタ下ろしの会だったのですが、今回から趣向を変えて、<A=ネタおろし/B=おなじみの落語/C=過去に演じた落語を作り直したもの/D=ほとんど高座にかけたことがない落語>を四席口演。
しかも『ねずみ』を演った後のあいさつで「今やりながら思いついたんですが*1今度からお客さんに5点満点で点をつけてもらう事にしましょう。そのほうが刺激になって面白いかも。」


という事で、
私の評価では
岸柳島』4.3、『汲み立て』4.5、『鮑のし』4.6、『ねずみ』4.3としました。
5点満点の点数付けは、自分だけの中では普段からしています。志らくさんは一番追いかけてる人なだけあって、私にとってはいつも4.3〜4.8くらい。好きな人の中でも一番高打率。


古典三席ネタおろしといい、仕事量といい、新しい挑戦に対して常にどん欲なのが志らくさんの凄さだと思う。仲間うちでは今日一番の名フレーズ、『鮑のし』に出てくる「そ・そ・そ・そ・そー」に完膚なきまでに全員中毒に。ああ、また帰り道笑いが止まらない、ほっておくと頭の中には小粋なウナギ紳士が・・たて、たて、うけたまわり。志らくさんにはドッシリした重箱に所狭しと入ったおかずのごとくオイシイ「名フレーズ」がぎゅうぎゅうつまっている。ンーー、おかわり!


『ねずみ』はネタおろしだけあって割と丁寧、まだ「志らく落語」にはなっていない、それなりに楽しいのだけど、まだまだ普通味。でも、志らくさんの場合は、これからどう変わって行くかがネタおろしではとうてい計り知れないのです。


あと、『志らくのピン』は前座に厳しいとしみじみ思った話。
幕が上がって立川らく次というめくりだけでニヤつけるワタクシ、志らく一門に関してはアイドルおっかけさながらのキモオタレベルだと思います・・・。


先月のシネマ落語編の志らべさん『堀の内』でもそうだったのですが、『志らくのピン』の客は開口一番ではものすごーーく堅い。そして普段だったら絶対たのしめる出来の一席でも周りが全然笑ってないと私も笑えないから不思議。志らべさんの『堀の内』も、らく次さんの『湯屋番』も、他でやると大受けの得意ネタなんですが、今日は十分の一くらいしか受けてませんでしたね。でも下丸子と一門会は客が甘いので、こんなレギュラーも一本くらいあった方がいいのでしょう。志らくさんも「談志の前座で鍛えられた」と言っておりましたものね。


<とりあえずここまで・書く時間があれば追記するー!>

*1:とっても志らくさんらしい一言!