今日も生きてる

キヨビスカ落語会 vol.1

平成18年7月2日 於:食堂キヨビスカ

ーお番組ー
柳家初花 『寿限無
<お仲入り>
柳家初花 『青菜』

暑さは想定内の障害だったとして、それ以外には驚くほどなんの問題もなく会を無事成功させる事が出来ました。
ご来場人数は24名!!
心配性の私はもう色んなケースを想像しとったのですが、はっきり言って今回、「こうなったらいいな」と思っていた事の全てが叶っちゃっていいのかしらって位です。


・およそ7割ほどがお店の常連客か私の知り合いの「落語はじめて」さん達。その方達には特に「楽しかった」「いい企画だった」「暑さも忘れた」と褒めて貰えてうれしかったです。


・自分自身が一人で小さな落語会へ行った時の経験上、あんまりカチカチとプロっぽい会よりは、一人一人のお客様に「大した事は出来ませんが精一杯歓迎します!」という気持ちが伝わるような会の方が、いちげんで行くには居心地がよかったので、この会もそういう物が作れればいいなと思っていました。


私が素人丸出しの司会進行をドタバタとしてみたり、自家製のお茶とお菓子を配ったり、団扇を配ったり、結構いい感じに出来たような気がします。雨は結局夕方前には上がってしまったので日の目を見ませんでしたが、濡れたお客様がいたら使える様に、うちからハンドタオルをどっさり持ってきたりもしていました。ほとんどのお客様が飲み物飲みながら、団扇パタパタしながらで、本当に親戚のウチでハナシカ呼んで、みたいな感じでした。


ちなみにスタッフは全員浴衣でした。質はともかく(笑)浴衣のおねーさんたちが5、6人わらわらと接客していたのは絵的にも楽しんで頂けたんじゃないでしょうか。


・そしてそして、一番の野望達成!「うちの初花ちゃん」をレギュラーとして今後も続けて行く事が正式に決まりました。次回は11月頃を予定しておりまっす。若手二ツ目にレギュラーを増やすという、これで落語界に少しでも恩返しが出来たかと思います。


ここ1ヶ月余り、席亭として初花さんとやり取りをしながら、「初花さん、なんて出来た人なの!」と乙女心をわし掴みにされるような感動の胸キュンが山ほどありました(役得!)。お客が集まるか、どんな用意をすればいいか、どれくらい宣伝をすればいいか・・・いろんな心配事でげんなりする度に、そんな初花さんのやさしさがスタッフを支えてくれました。


本当に彼は人間として、芸人として、「この人なら丸投げしても大丈夫」という信頼を預けられる人です。他にも面識のある噺家さんや、「芸」が好きな噺家さんはいますが、やっぱり人間と芸、両方合わせてこの人を見込んだのは正解だったと思うし、お店の人達にも「こんな素敵な人を紹介してくれて有り難う」と感謝されました。「芸は人なり」の柳家看板をしっかり受け継いでますね。


今回私は客席の一番後ろから聞いていたので、お客様の反応をこと細かに肌で感じる事は出来ず、後でお客様から直接お聞きするか、単純に「笑い」の量からしか客席の満足度を判断出来ませんでした。


長めのマクラで結構笑いをとりつつも(今日のマクラ良かったと思う!)、初落語の方が多かったせいか、ちょっとマクラ長過ぎて初花さんの体力がつきたのか(笑)、『寿限無』の時はまだお客様の笑いが固めでした。


ちなみにマクラではあんなにいじられるとは思わなかった・・!私と初花さんのなれそめ、初花さんが受けた「私がどれだけ落語が好きか独演会」の想い出を語られました。


休憩をとってからの『青菜』では、スパンスパンとウケ所が気持ちよく決まり、お客様がちゃんと落語のリズムに入り込み、初花さんとのラリーが成立しているのが感じられ、安心して聞く事が出来ました。実際なかなかの出来だったと思います。


マクラは短めでしたが、男女それぞれの思う恋人感や結婚感の違いや、ぶつかり合いながらも仲が良い夫婦の絶妙な関係などについて触れられていて、この噺の聞き所をつかみやすい構成になっていたと思います。


・毎度、長くなりましたが、落語会ブログの方は表日記、こちらは裏日記という事で、手前の想いをつらつらとつづってみました。お暑い中ご来場頂き一緒に「デトックス」して頂いたお客様、スタッフ一同、そして我らが柳家初花兄さん、ありがとぉーーーーーごぉざいまぁーーーーす!


今度から私が「おなかーーーいーーーりーーー」と「ありがとーーーございまーーーーす」を言おうかな、とか、ちょっと思った。だってそんな席亭いないから、ありえなくて面白いかなと。スタッフ一同で練習しようか。お前は前座かと。


「初花兄さんが出てるときは、予定が合う限りどこでも行きますよ」といったら、初花さんに「アニさんて言わないの!」とつっこまれました。だって、初花さんはほんとーーーに優しくてかっこいいお兄ちゃんみたいなんですよ!昨日なんて個人的にシリアスな悩みとか語り合う場面があって、初花さんが物凄く真剣にいろいろアドバイスしてくれて、もーう「おにーーちゃぁあん!だいすっきやー」と腰が砕けそうでした。いいーー男です!