今日も生きてる

家元の色紙ゲット!(はーと)


今日は池袋での早朝寄席、『福袋演芸場』に行って(遅刻しなかったぜ!がんばった、あたし、がんばった)、12時すぎから根津の駅でらくご仲間と合流し、家元ガレージセールへ。

ガレージセールと聞いてにぎやかなものを想像してたけど、全然ちがった。数十人の人々が固唾をのんで静かーに家元をとり囲み、その中心で家元がもくもくと色紙やお椀や湯のみなんかにお言葉を書いていて、らく次さんや談大さんら(あと千弗さんもいたかな?)前座っこたちがスッと商品をかかげると、「3千円!」「5千円!」という声がかかる。


声を出す、といってもその場に居る全員が、家元をしくじらないようにという、物凄い緊張感が漂っていて、なるべく無駄口を叩かないように、かつ、耳の調子があまりよくない家元にもしっかり聞こえるように発声する。そんな様子が白昼、根津つつじ祭りで混雑した不忍通りのせんべい屋さん前でポッカリ浮いて繰り広げられていた、とても不思議な空間だった(ちなみに隣は行列が出来るたいやき屋さん)。


前座さん達以外にも談慶さんや談笑さん、志ららさん等も来ていた。誰に顔を憶えられててもおかしくないけれど、正式に面識があるのは談慶さんだけ。挨拶して雑談。前にお誘い頂いた会に行けなかったので「今度は行ける!・・・と思います」とか。


並ぶ、というか取り囲む壁に入り込む。列になっている訳ではないのでなかなか前に進めない。しばらく待っていないと、座っている家元の姿も人が遮っていて見えない。ツレと供に数十分ふんばる。だんだん家元が見える位置になってくる。しかし購入出来る前列に行くまでまたしばらくかかる。まあ、こんなにゆっくり家元を至近距離でじーっと拝見出来る機会もそうそうないのでよしとする。わたしは家元の顔を見るだけで甘酸っぱくなれるんだもの。今日も家元はかわいいな・・。恐れながら本当にそう思うよ。


映画の題名を書いたもの、落語家の名前を書いたもの、噺の名前を書いたもの、など色んな色紙があったが、談志イズムっぽいものが欲しかったので、下記に掲載する色紙を射止めた。色紙は大体3千円から始まって人気のあるのは5千円くらいで売れていた。


紙切りの注文の時のように、大きな声で先に目立ったもの勝ち、みたいな形式だったので、良さそうなのが出た時にすぐ「3千円!」と勢いよく声をあげたら家元に「あぁ?」と言われ、そ、それは聞き返してるの?機嫌を損ねたの?とビビりながら「3千円・・で、いいですか・・」ともごもごしてしまう。「どれ?これ?あぁ?これ?3千円?」コエー!いちいちコエー!でも無事に3千円で買えたのでしくじったわけではなかったのだろう。よかった。流木にサインして1万円とかじゃなくて(笑)そういうワケわかんないものを売る事もあるらしいんだもの。


にぎわい座での一件の時、生で機嫌を損ねる家元を見たけど、家元、どこから怒ったかよく切れ目がわからなかった、というか、表情を変えずに、冷めた顔で怒る、それが分かったので余計にどきどきした。前にいた人が「日付け書いてください」とか言っただけで、「下手な事は頼むから言うなよ!」とこちとらヒヤヒヤしたのだ。


色紙を買い終えて列を外れ、連れの人が好みのものを買えるまで待っている間、中に入ってせんべいも試しに買ってみる。せんべい屋の側には並んではいけないので家元の後ろ姿が人垣に阻まれず覗けた。しくじったら勿論怖い、そう思うのだけど、やっぱりこの人の姿を見るだけで無条件にずきゅーーんとしてしまい、幸せな気持ちでにこにこしてしまう。えへへ。おそれながら家元はやっぱりかわいいのです。
家元信者は妄信しすぎだとか、よくいわれますが、別にいいじゃないですか。恋だよ、恋。そして恋なんて理屈のいらない、思い込みだけで出来るのさ。それで十分。


連れの人はサインと「人生なりゆき」と書かれたお椀を500円で、正に目当てのものは買えなかった、というなりゆきで買って、談慶さんと談笑さんに「え、これ、買ってどうすんの?」とけらけら笑われ、「か、飾ります。まあ500円だったし、いいかなと。」と苦笑していた。連れはその後鯉朝さんトリの末廣亭へ。私は朝早かったので帰宅。


<色紙>

人間なんて、何処にも
安定なんてあるものか
精々あってギジ安定
日々、修業だ 教育だ
等々(時々?) とてもダメェーーー。

うーん。家元の字は正しく読めてるか不安なんだけど(笑)特に最後の一行が難読。色紙の写真、もちろん載せようとしてたんだけど、それってインターネット的にいいのかしら?と再考したら躊躇する心が起こったので、画像載せるのはやめておく。ネットこあいから。


追記:「今月は志らくさんが既に5本予定があるので、5/7のにぎわい座志らく百席はスルーしようと思う、この前買いに行ったら二階席だったし」、と連れに言ったら、「えーー5/7、開口一番は志ら乃さんらしいよ」という一言であっさり心が揺れ、帰り道にぎわい座に急遽電話してるわたしがいた。ということで、志らく派のみなさん、また明後日お会いしましょう。