今日も生きてる

黒門亭昼席

平成18年4月30日 於:落語協会二階


ーお番組ー

初音家佐吉 『金明竹』(開口一番)
金原亭小駒 『人形買い』
古今亭菊千代 『松山鏡』
柳家喬太郎 『ガマの油
金原亭馬遊 『鮑のし』


・正直に言おう。何を隠そう昼夜逆転子のわたくし、鈴本の早朝寄席に行くため、ほとんど寝ていませんでした。早朝寄席では寝ませんでしたが、お昼食べた後のこの時間には、もう『沈・没』の一言。

開口一番と喬太郎さん以外、意識が定かでありません。苦しまぎれに一緒に行った方の名言をつけくわえたいと思います。「下手な落語だったらイライラして寝れない、巧いからこそ眠たくなるんだ」その気持ち、噺家さんには誠に失礼ながら、ワ、ワカルーと思ってしまった。


・どうでもいいけど、佐吉さんはなんで名乗らないのだろう。今まで聞いた二席連続で名乗らない。ポリシーでもあるんだろうか。演芸年鑑を熟読してる私みたいな人にしか分からないじゃないか。たまたま名乗るのを忘れてた時に当たったんだろうか。


・小駒さんの『人形買い』も扇遊さんのと同じ「焼き豆腐」オチだった。そうか、あれは扇遊さんのオリジナルではないのか。


・菊千代さんは、日本語と韓国語で一文事交互に話していた。画期的だけども、つまるところ落語の基本、リズムが乱れてしまうような気がする。


喬太郎師匠、もとい、全身全霊で愛をこめて、きょんきょーん!!素晴らしかった。ついさっきまでの出来事、家を出て芝居を下北で見て、千代田線に乗って湯島につきお散歩やお買い物、そしてさくら水産でお昼を食べた、これをすぐにマクラにして、オナカチギレル・・!という面白さ、喬太郎師匠のセンスに脱帽。


特にさくら水産で定食食べた下りが最高で、「日常のちょっとした不条理」路線のおかしみに溢れ、そのまま新作落語が出来そうだった。客の受けがよかったので、師匠も「これよく受けるねぇ。今月のSWAでもマクラに使おうかしら」だって。


そして、あのきょんきょんが『ガマの油』ですよ!!マクラで自ら、「ガマの油なんて・・出来る自信がないね!」と言っていたのも何のその。見事に朗々たる口上を決め、決めた後の噺では芝居の途中ながら「口上終わったら気が抜けちゃった。新作の口調になってる?」なんて言っちゃう、そんなきょんきょんにむしろメロメロ。


談志師匠、志らく師匠、とかもそうだけど、噺中に居直ったりしても愛嬌になる人はそれも芸の内だと思うよ。ステテコにでガニ股で胡座かいて、夏なんて着物の裾から団扇パタパタやっちゃって、何でも「まあいいじゃねえか」と済ましちゃう、それなのに格好がつく、そんな江戸っ子像さえ思い浮かぶ、喬太郎師匠の様子のいい太々しさに惚れた一席。エグいとか下品ギリギリの露骨さなんだけど、それが粋に見えるんだよね。ガッハッハ!って笑っても、それが男らしくて格好いい風に見えて、これで可愛気もむんむんだからたまらない。


ちなみにこの「きょんきょん」ってあだ名誰がつけたんでしょう。気になります。ファンからの自然発生?何かエピソードがあるのか?だって他の噺家さんでこんなくだけたあだ名ある人いないよね。しらのんで張り合ってみる?


・馬遊さん、とここへ来て体力の限界が。ガツーンと沈没してしまいました。マクラとサゲしかメモとれなかった。ホント睡眠不足で申し訳ない・・。


連れの人達はこの後の黒門亭夜席、一之輔さんの会に行ったのですが、私はこれ以上寝るわけにはいかない・・と思ったので帰ってきました。4月の落語は、これで最終!しめて合計111席でした。

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