今日も生きてる

鈴本演芸場4月下席

平成18年4月25日


ー番組ー

入船亭遊一 『子ほめ』
アサダ二世 奇術
入船亭扇好 『権助魚』
桂南喬 『手紙無精』
翁家和楽・小楽・小花 太神楽
古今亭志ん橋 『不精床」
入船亭扇遊 『人形買い』
<仲入り>
柳亭燕路 『締め込み』
柳家紫文 粋曲(みかん売り、薬売り、虫売り、隠れキリシタン、寺の厠)
入船亭扇辰 『野ざらし』

・17時終演の柳家三三真打披露(池袋)から17時20分開演の鈴本へハシゴ、ちょい遅刻で遊一さんの途中から入場。せっかくの入船亭祭り、間に合う時間に余裕持って行きたかったけど、古今亭志ん太さんと交互出演の遊一さんの出番を問い合わせるともう予定の合う日がこの日しかなかったのでしょうがない。志ん太さんも聞いてみたいけど、まずこの一門が目当てで来てんだものね。


・一日のうち池袋でさん喬さんの『子ほめ』、鈴本で遊一さんの『子ほめ』、池袋で権太楼さんの『人形買い』、鈴本で扇遊さんの『人形買い』、その上和楽社中さんなんてあちらさんも池袋→鈴本ハシゴ出演で再会。でも全員好きだからいいです・・!って言い切ります。


・入船亭さんちはどうして皆こんなに何やってもカッコイイのかね!扇好さん、扇遊さん共にほんと格好いい。ボケ役とかやってるんだけどつぶさにカックイイのだ。それがまた嫌味じゃない。これぞ入船亭グルーヴ、というものをたっぷり楽しみにきた甲斐があった。色気で酔える入船亭(酔えるはずだよ船だけに・・!)


・この日記で何度も書いているけれど、本来サゲのない噺や大ネタの途中でも、「ああ、ああ、なるほどね!そう来ましたかー!」と感心してしまうようなサゲをちゃんとつけて終わらせて欲しい。「毎度○○というお噺でございました」とかいわれるとがっかりしてしまうのだ。『権助魚』は終わり方が演者任せな噺なので、「毎度おなじみのお笑い〜」とかで終わる人も結構いてつまらない。扇好さんはすっきりうまーく話の前後と繋がるサゲがあって好感を抱いた。


・『人形買い』、扇遊さんのサゲも初めて聞いたパターン。ちょっと前までの展開と繋がりが薄くて唐突だけど、どっちかっていうと小僧との掛け合いの下りで終わる『人形買い』より、こっちのサゲのほうが巧く落ちてる感じがして好きかも。バカバカしい夫婦喧嘩と旦那さんのボケっぷりが微笑ましくてよい。


・和楽社中、今日二回目だったものの、芸は幾つか違うものをやってくれたのでまた楽しめる。赤・青の奇麗な傘の上でいろんなものを回す芸と、建物つんでくのと、ナイフ投げ合うの。小花さんの「建物扇抜き取り」っていう技が凄かった(どうなってたかは説明できないが!)。


・そしてトリの扇辰さん。もう、チョーーー良かった!無理してハシゴしてでも今日来て良かったー!って心から思う見事な一席。こういう大当たりがあるから落語やめられません。
『野ざらし』ってなんて楽しい噺なんだって思うくらい、お唄三昧は素敵だし、派手派手な演出で、ぶっとんでいく妄想超特急の八五郎。また細かい芝居が巧くて、演じ分けも絶妙、カラス役なんて鳥だけに別人ならぬ別生物、ダーウィンの垣根こえてますよ!
最近聞いた落語の中で、志らく師匠、さん喬師匠と肩を並べる圧巻の一席でした。

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