今日も生きてる

THE LONG SEASON REVUE


1999年、作詞、作曲、Vo.、Gを担当した中核人物、佐藤伸治が惜しまれながら急逝した後も、根強くファンに愛され続け、関係者によるリリースやイベントが今だ絶えないバンドFISHMANSのドキュメント映画。


2005年にゲストミュージシャンたちによるカバーという形式で行われたFISHMANS presents "THE LONG SEASON REVUE" ツアーの映像をメインに、過去のライブ映像やPV、オフショット、その他音楽という枠を越えて今回の映画のために捧げられた短編映像作品など。
http://pc.fishm.jp/
http://www.ribb-on.com/fishmans/

出演:フィッシュマンズ 
茂木欣一、柏原譲、HONZI、関口 “Darts” 道生、木暮晋也、沖祐市
山崎まさよし、UA、ハナレグミ永積タカシ)、原田郁子(from クラムボン)、蔡忠浩(from bonobos)、pocopen(from さかな)、Pod(from Moderndog)、キセルASA-CHANG

竹中直人小田島等ウィスット・ポンニミットよしもとよしとも 他予定

監督:川村ケンスケ


えりかちゃん
(感想:まばたき一つ、大人になる

えりかちゃんの友達Hくん
(感想:見てきたフィッシュマンズ

4月9日の夜観に行った。
Hくんとはネット上で何度もメッセージを交わしたことがあるし、えりかちゃんからもよく話を聞いていたけど、実際に会うのは初めて。


私とフィッシュマンズとの縁はあまり深くない。
97年くらいにアルバムOh! MountainとORANGEをレンタルしてカセットに録って、特に好きでよく聴いた曲が5曲くらいあった。その程度。
もっと聴いてみたいとは思っていた(今も思っている)けど、当時私はなんだかんだいって結構な数の人を追いかけてたので手が回らず、そうこうしているうちに、「佐藤伸治33歳の若さで急逝」の報を聞いて驚き、フィッシュマンズというバンドについて、それが一番印象に残った口。


そしてある日、知人へのプレゼントを探して本屋に行った時、ちょうど新刊コーナーに鎮座していたロングシーズン―佐藤伸治詩集がその美しい装丁と名前で目に留まり、中を立ち読みすると相手の趣味にも合いそうだったので買ってみた。後日、やっぱり気になって自分用にももう一冊買う。これは佐藤伸治の没後、彼がフィッシュマンズの楽曲につけた全歌詞をまとめたもの。


曲を知らないと十二分には楽しめない本だと思うけれど、帯にも書かれている『新しい人』の一文だけでも、まず心底「いい」と思ったし、この日記でも『新しい人』『帰り道』二編は、特に好きなので引用している。
http://d.hatena.ne.jp/stilllife/20050625/1118743650
http://d.hatena.ne.jp/stilllife/20051015/1129373626


そんなわけでフィッシュマンズには物凄く強い思い入れがあるわけではない。
だけど佐藤くんの無邪気な笑顔には鼻がつーんとなったし、かかった曲みんなみんないいと思ったし、これまた大好きなよしもとよしともの劇中短編作品は反則的にグっときたし(私よしもとよしともはあの絵を見るだけでも泣きそうになる)、ライブ出演者はめちゃくちゃ豪華だし、ちょっとでもフィッシュマンズに興味ある人なら一見の価値あり、そしてファンは断じてマスト!な映画だと思う。


そして多分、昔ライブにちゃんと行った事あったりしてリアルタイムで佐藤くんに思い入れがある人はティッシュのご用意を、です。
私がそうだったら絶対号泣してたと思う。
あとフィッシュマンズに縁の深い下北の映像がたくさん入ってて、下北はわたしの青春群像の地でもあるので、そのへんもおセンチ効果大。