今日も生きてる

平成18年4月8日ざま昼席落語会(第99回)

人に勧められたものはとりあえず試すよ、パート2。三遊亭好二郎さん目当てで、普通に生活してたら一生涯降りなさそうな駅、座間市相武台前へ。また駅からホールまでの道のりがしたたか歩かさせられたのだが、沿道に花咲く植木や並木が多く、天気も良好で、ちょっとした花見が出来ていい気分。


・地域落語会と思ってあなどっていたら(失礼!)、演芸場並に大きい会場(少なくとも池袋以上)でお客さんもいっぱい。しかも音響が抜群で素晴らしい会場でした。
演芸場とか古いから音響悪いもんねー。一人一人の持ち時間が長かったから、マクラもたっぷり聞けて楽しいし、これで前売り500円は破格。


次回は『ざま昼席落語会』100回記念で 春風亭勢朝・五明楼玉の輔・三遊亭白鳥林家彦いち、7月には立川談志一門会もやるのね。すごいよハーモニーホール座間
と、思わず宣伝したくなるほどいい会場だったの!

立川らくB 『看板のピン』
三遊亭王楽 『しびん』
三遊亭好二郎 『町内の若い衆』
三遊亭王楽 『兵庫船』
三遊亭好二郎 『花筏


・そして、開口一番はこれまた聞いてみたかった、らくBさんでうれしい偶然。前座さんの中では飛び抜けて巧いと聞いていましたが、ホール負けもせずに納得の聞かせ力。童顔ぎみの見かけとは正反対に若手の関門、「ご隠居さん」が激ウマでびっくり。


・王楽さん。素敵だな、と思ったのは噺の途中もちろんマクラの間でも手つき・所作が指先まで奇麗だったこと。喋り自体はまだまだ荒削りかな。しかし馴染みの落語会とはいえ、出て来ただけで会場が湧く、お客さんに愛される華があるので、これからの人でしょう。


マクラでは、NHKの番組『新感覚伝統芸能バラエティー RAKU−GO! 』で、林家いっ平、桂春菜林家きくお月亭八光、三遊亭王楽ら、二世落語家「ぼっちゃんファイブ」というユニットを組むことになりましたと宣伝。この恥ずかしい命名はきくお兄さん、僕は嫌だったんですけど、落語家の世界は縦社会ですから・・と爆笑をさらう。

この番組、メモっといたけど見忘れちゃった。いずみ姉さんのレポートどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/spankyi/20060410/1144662422


・好二郎さん。
このざま昼席落語会では、好二郎さんが2年、王楽さんが2年前座をつとめたそうで、「ここのお客さんたちに育てて貰って、他の落語会でも支えて頂いてます。いわば我々は座間チルドレンですよ!」とアゲアゲで湧く会場。どうりで固定ファンらしき方々が多いわけですね。


マクラで森進一のモノマネを披露。
「僕は声が高くて何でも本気にしてもらえない」、という話をして、低い声で「今晩一緒に食事でもどうですか?」と行ったのが超エロおかしい。好みの問題ですけど、たしかに素の声はちょっと高くて聞きづらいかも。


笑うと笑いジワがはっきり出てとても福々しいお顔。熟年になったら談幸さんとかみたいにいい感じの和みオーラを持った噺家さんになるかもしれない。
『町内の若い衆』は初めて聞いて、サゲに腹の底から大笑い。これは面白い。お気に入りの噺がまた一つ増えた。

・帰りに王楽さん、好二郎さんと電車が途中まで一緒に。チラチラ見てしまって気まずい。噺家さんと帰りが一緒になると、私は大体前の方に座るので、お互い気付いてるっぽい事が多いのだけど、話しかけていいものかどうか分からなくて微妙な空気になってしまう。