今日も生きてる

9/11

世界情勢のことで気が滅入った時はいつも、ヒースロー空港の到着ゲートのことを考える。
我々は憎しみと欲望に満ちた世界に住んでいると、世論は言う。しかし私はそう思わない。
私にとって、愛はどこにでもあるようなものに思える。

往々にしてそれは、とりわけ大それたものでも、ニュースにする価値があるものでもないけれど、それはいつもそこにある。
父親と息子、母親と娘、夫と妻、恋人同士、旧い友人たち。

私の知る限り、ツインタワーにあの飛行機が突っ込んだ直前でさえ、機内の乗客たちがかけた電話から、憎悪や復習の叫びなど一つもなかった。遺されたそれらは全て、愛の言葉だった。

「もしあなたがそれを求め探すなら」、私はひそかにこう思っている。あなたはきっと気付くだろう、愛がすぐそばにあること、ほんとうのところ、この世界には、愛が満ちあふれていることを。


(映し出されるヒースロー空港、重なり合う人々の姿。再会をうたいこぼれ落ちる笑顔と涙と抱擁と。)


『Love Actually』(ラブ・アクチュアリー
監督・脚本・演出 Richard Curtis(リチャード・カーティス

Whenever I get gloomy with the state of the world, I think about the Arrivals Gate at Heathrow Airport.
General opinion's starting to make out that we live in a world of hatred and greed, but I don't see that.
Seems to me that love is everywhere.

Often it's not particularly dignified or newsworthy, but it's always there - fathers and sons, mothers and daughters, husbands and wives, boyfriends, girlfriends, old friends.

Before the planes hit the Twin Towers, as far as I know none of the phone calls from the people on board were messages of hate or revenge - they were all messages of love.

If you look for it, I've got a sneaking suspiction you'll find that love actually is, all around...


あと数時間で、あれから4年です。

なんでこんなん引っぱり出してるかっていえば、解説は以前の日記参照。
Another way to answer 911

imdbに投稿型のLove Actually名セリフ集があったんだけど、めちゃくちゃリストが長くなってて、「でもわかるよ!投稿したひとたちの気持ち!」と思う。それ程、この映画は珠玉のセリフにあふれている。
(投稿型なので私が持っている公式脚本とは細かいとこがちがっている、上記の英文は公式脚本の表記に従った。訳はいつものごとくオレ訳。)