今日も生きてる

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Gus Van SantのGerry, Elephant, Michael MooreのBowling観たよ

映画 アメリカ Eminem


エレファント デラックス版 [DVD] ボウリング・フォー・コロンバイン [DVD]
ガス・ヴァン・サントGerryElephantを見ました。
Gerryは自分にはダメでした。寝ました。

Elephantはすごかったです。絶句。
コロンバイン高校銃乱射事件を下敷きにしたフィクションです。
ある意味では、今まで見たどんなホラー映画よりも怖い映画です。怖がらせようというのでない、ただそこに横たわる恐怖のほうが、怖いのだと思いました。

鬱屈した日々、学校、十代という鈍い痛み、低温の恐怖、静かな狂気、そして突然壊れる日常。
こういう事件が起こると、「壊れる日常」という表現がよく使われるわけですが、日常を壊されるってこういうことなのか、というのがおっそろしい程リアルに描かれています。

本筋と関係ない個人的な思い入れとしては、犯人役の男の子二人の金髪の方がEminemに酷似してること、黒髪の子の方がピアノを弾き出すシーンはかなりリリィ・シュシュのすべてと強烈にリンクしました。
物凄く印象的なそのピアノ演奏含め、この映画の全てがアドリブ、というのも驚異的です。とにかくパッツパツに張りつめて、隙のない恐怖、緊張、不快感。好きな映画とは言わないが、凄い映画。

それでElephantを見たからには、マイケル・ムーアを崇拝しているにも関わらず、観たら絶対へこむので、ずっと勇気が出なくて見逃していたBowling for Columbineを、ちゃんと覚悟決めて観なきゃいけないと思ったので、こっちも観ました。
でも書き始めたらまたいよいよ長くなったので、エントリ分けて明日詳しく書こうと思って。

いや、ムーアさんは本当に今この世で生きてる作家の中で最高の才能と最高の心意気を持ったお人だと思った。
誰よりもアメリカを愛して、愛するが故に批判する男達。

明日ムーアさんに字数を割くため(笑)Eminemの話を先にすると、マリリン・マンソンのインタビューシーンで、Emのこの歌詞のことが思い出されました。
"The Way I Am"より、メディア批判をしてる歌詞、めんどいとこ意訳ですが。

When a dude's gettin bullied and shoots up his school
And they blame it on Marilyn and the heroin
where were the parents at?
And look where it's at
Middle America now it's a tragedy now it's so sad to see
An upperclass city havin this happenin --
Then attack Eminem cuz I rap this way
But I'm glad cuz they feed me the fuel that I need for the fire to burn in
it's burnin and I have returned
どっかのガキがいじめられて乱射事件を起こしたらマリリンを責め 麻薬のせいにして
それでそのガキの親はどこにいたわけ? 
それはどこで起こったの?
中部アメリカ 正に悲劇 悲惨で目も当てられない
中流階級の地域でまで こんなことが起こってるなんて!
ってまた俺がこんな風にラップするからってEminemを責めるわけ
でも俺は感謝してやるよ
俺の火を燃やすための油を お前等が注いでくれる
今も燃え上がっている
そうして俺は戻って来たんだ


Em超つえー。超孤独なのに超つえー。なんてかっこいいんだ。
あと"Who Knew"にもこんな歌詞が。

I don't do black music, I don't do white music
I make fight music, for high school kids
黒人の音楽をやってるわけじゃない
白人の音楽をやってるわけじゃない
高校生が闘うための音楽を作ってるんだ

Get aware, wake up, get a sense of humor
Quit tryin to censor music, this is for your kid's amusement
(The kids!) But don't blame me when lil' Eric jumps off of the terrace
You shoulda been watchin him - apparently you ain't parents
しっかりしろよ、目を覚ませ、ユーモアを忘れるな
音楽を検閲するのはもうやめろ これはお前等の子供たちにとっての楽しみなんだ
小さなエリック*1がテラスから飛び降りたからって俺を責めるなよ
お前等が彼を見てるべきだったんだろ お前等がきちんと『親』やってなかっただけだろ


映画で物凄く印象的だったのは、ムーアさんがインタビューした人全員の中で、「あの」マリリン・マンソンが、どんな学者よりも政治家よりも、一番知的で、真摯で、人として思慮深いことを言ってた事です。これ明日一部セリフ起こします。

このことは、「題名の『ボウリング・フォー・コロンバイン』は、犯人がファンであったマリリン・マンソンの影響を受けたと言われているのにも拘らず、犯行の直前までプレイしていたボウリングの悪影響を論じないのはおかしいという皮肉から。(wikipedia/ボウリング・フォー・コロンバインより)」というのと合わせて響きます。

あとこういうネタ好きなんで強調すると、Michael Moore, Marilyn Manson, Eminem (本名:Marshall Mathers),おー皆MMだと思った。やっぱmixiのニックネームEmにしてよかった。マリリン・マンソンは特に好きでないけど、ムーアさんを拾えるのはうれしい。

*1:語呂合わせの為の名前であり、特定の個人を差すものではない