今日も生きてる

『リリー・フランキーへ愛をこめて。』(1)


「朝、目が覚めると泣いていた。いつものことだ。悲しいのかどうかさえ・・・」
って(セカチューです)んなわけはなく、

朝、目が覚めると半裸でした。

しかも、脳の寝ぼけた私には、昨日何が起こって、一体、なぜ、私は、ほぼ日ハラマキとジャージ(下)しか身につけずにベッドの上に寝転んでいるのか、わからず、しばらくの間激しく困惑しました。

(ああ、なんてこと、私、昨日ムダ毛処理をしていて、上半身の途中で寝てしまったんだわ!)

やっと記憶がはっきりしてきました。
そう、私は今日、午後からの授業前にスキンクリニックに行くため、「どこを見せることになるかわからないわ、きちんと一通り脱毛を」と思ってそのまま寝入ってしまったようなのです。

ちょっと待って今何時?
そうハッとして時計を見やれば、勿論目覚ましなんて寝る直前にセットする積もりだったあたくし、すでにもう、丁度その予約時刻になっていたのでした。
(・・・たぶん、わたし、年間200回くらい遅刻してるんでなかろーか。)
平謝りで電話をかけ、また違う日に予約をし直しました。

なんでスキンクリニックかってばさ、もう、本当ふきでものがひどいんですよ。顔が地獄変ですよ。古谷実に描かれるんじゃないかと思う。思春期もニキビも、十代で終わると思ってたのに、全部居残った。しかもニキビなんて下手すると10代より悪化してんじゃないかって話。

最近こちらはもう夏のように暑くなってきたし、いい加減そろそろスカートはく季節じゃん!と思ってボヤーっと脱毛の続きをしていたらですね、今度は学校に遅刻しそうになってきたんです。でも、あたし今日スカートはく!ムダ毛処理してスカート絶対はく!という固い決意を胸に、モー超ギリギリでご登校、校内バスに向かって走るアタシ、スカートだからサンダルなの、走りにくいの、でもこれが女子の生きざまなの〜〜と思いながら。

・・・ところで皆さん、リリー・フランキーはお読みになって?
そう、なんでこんなセキララ女子の生きざま日記を書き出したかって、タイトル通り、いとしのリリーさんに対するオマージュなのです。

前述のような状況のとき、頭の中に聞こえてくるのはもちろん、初めてリリーたんの作品を読んだあの衝撃著書、『女子の生きざま』からのお言葉:

「女子のことを考えていくうちに、つくづく女子って大変だなぁと思いました。髪の毛を脱色してセットして、マユ毛そろえて、スキンケアしてネイルケアして、ワキ毛抜いて、ハミ毛切って、香水つけてエイトフォー噴いて、リップをぬったり、リップサービスしたり。こんなんやってたら勉強するヒマなんかあるハズない。バカで当たり前です。」

「高橋さんって、さすが勉強できるだけあって、ハミ毛だよねえ」
とか
「高橋さんって、勉強できるから臭いよねー」
なんて言われたほうが、女子としての幸せなんぞありませんからね。
「女子の生きざま」ぶんか社

それと、

「幼児や学童でない限り、すべての女は化粧をした方が美しい。女がキレイになりたいという気持ちは美しいものである。その感覚を軽薄と決め込んで、それを否定するような男や友だちがあなたの周りにいるのなら、それこそが本当のことを化粧で塗り固め、向上心と美意識を失落させることに他ならない。」
「マムシのanan」マガジンハウス)

22年間、先輩女子に何を言われようと「お化粧とかちょっと・・自分、不器用ですから・・(健さん)」言ってたもっさいアタシは、このお言葉で、お化粧し始めた位、

リリーさん、愛してます。

(つづく)

*本人サイトとは別に、もっとも情報がよく、リリーアンテナの様相を呈しているおすすめファンサイトはここ