Fantasyが終わった…… 道重さんのモーニング娘。卒業コンサート
はぁ……道重さんがついに卒業してしまいました。
その代表曲のひとつ『Fantasyが始まる』にちなめば、アイドルファンに最高の夢を見せてくれたあの人のFantasyが終わった日でした。道重さん、本当に最後までありがとうございます。
(長い記事になってしまったので、忙しい人のための道重さん紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=9TJKjXzovmo)
11月26日に横浜アリーナで行われたモーニング娘。卒業コンサートへ行って参りました。
元々、2000年頃からハロプロ好きになり、2001年に日本を離れてアメリカへ行く飛行機の中で、姉がせんべつに作ってくれたハロプロミックスを聞いていたのをよく憶えています。次第に日本で流行っているものから遠くなり、一度熱が冷めた後また2007年頃に上がってきて、一時帰国中ハロー!の夏コンに行ったり、LA公演に行ったりしました。
その後自分の低迷期があったり、学業に忙しかったり、就職に忙しかったりしたことで一度離れ、2013年、『愛の軍団』からファン活動復帰しました。私はあの子も気になる、この子もいいなというハロプロDDです*1。娘。の中ではしいて言えば鞘師、譜久村、石田、小田ちゃん推しです。12期にも期待していて、尾形さんめちゃくちゃかわいい!!と思っているので、道重さんが抜けた後の9−12期には希望しかないのですが、ないのですが……道重さんのアイドル物語が美しすぎて、あの日のコンサート中から今日にかけて、泣いたり、呆けたり、過去の曲を聞いたり、ひとりカラオケに行ったり、動画を見たり、色んな記事を読んだりしてまた思い出し泣きしたりして、どっぷり道重さんの物語に浸かっています。
歌って踊るグループなのに、デビュー前は音程という概念をよくわかってないレベルで歌もダメ、踊りもダメ、性格も暗い、しゃべりもボソボソ……ただ「モーニング娘。が好きだから」という気持ちだけで応募してきた女の子。ファンの間ではオーディション時『Do it now!』や『赤いフリージア』が音痴すぎて有名になるほどでした:http://youtu.be/twRHYabcL3o?t=4m25s
それがこんなに立派になって!
道重さゆみ卒業スピーチからの、12年後の『赤いフリージア』http://youtu.be/s49FtUCqt0Q
道重さんの公式イメージカラーはピンク。毎回卒業コンサートや誕生日にはお祝いするメンバーのイメージカラーのペンライト*2やサイリウムを持参したり、自主的にファンが他の人にも配ったり、会場を一色で埋め尽くすという慣例があります*3。
横浜アリーナも見渡す限り一面のピンク色に染まりました。その輝きは自分が今まで見たどんな夜景よりも尊く美しく幻想的でした。
モーニング娘。1−4期メンバーが輝いていた黄金期、他アイドルとの差別化のために「実力派」「ベテランぞろい」であることを押し出していたプラチナ期では、改善したとはいえやはり歌・踊りが苦手なこともあって後列なことも多く少し目立たない存在でした。
しかし、若い時からラジオ番組のレギュラーを持っていたこともあり、トークに磨きをかけ、共演者や過去の番組を事前にリサーチし、毎回反省記録をつける「道重ノート」で戦略を練り、自分をきっかけにしてグループを売るべく、ナルシスト毒舌キャラと当意即妙な話芸で露出を増やしました。自分以外全員中高生という中でリーダーになり、デビュー当時の印象からはかけ離れたしっかり者になりチームをまとめあげました*4
道重さんが「青春」をテーマに書いたポエムがあります:
"「日本のトップアイドル モーニング娘。」のオーディションに受かった13歳
CDデビューした14歳
ソロラジオのレギュラーが決まった17歳
セリフが一言もなかったミュージカルに出た19歳
「モーニング娘。まだやってるの?」と言われた20歳
世間の人が選ぶ「嫌いな女性タレントランキング」で常に上位だった20歳
念願のモーニング娘。8代目リーダーになった23歳
モーニング娘。再ブレイクと言われた24歳
そう、これが私の「青春」
そしてもう一度「日本のトップアイドル モーニング娘。」と言われる時 私は「青春」の幕を降ろすであろう "
近年、卒業ツアー以外では中々トップレベルの会場をとれなかったモーニング娘。ですが、2013年末には念願の武道館コンサートがありました。堂々とした道重さんのソロパフォーマンス。高度なアイドルはシャーマン的・巫女的存在だと思っており、彼女はもはや民衆を導く女神のようです:http://youtu.be/GObsp0md_6c
「人は成長する」という事と、「好きこそ物の上手なれ」を力いっぱい魅せてくれた道重さん。元々ぼーっとしてて家で引きこもってるのが大好きでネットパトロールが趣味という彼女は、この12年間で本当に心身をすり減らしていたとも聞きます。実際極度のプレッシャーで激痩せしたり、発疹が出たり、卒業コンサート当日も足を痛めてしまいました。
本人は足のトラブルを心底悔しがっていましたが、予定通りに動けなかった道重さんを他のメンバーがとっさの判断でカバーするなど、「道重が育てたモーニング娘。14」を象徴する見せ場を作り、最後の最後まで道重さんは歩くいい話製造機(2chにあった表現)でした。
フクムラダッシュは一瞬の出来事すぎて、現場で見ていた時は何が起こったのか正直よくわかりませんでした。このシーン含めて、密着ドキュメンタリーを一本作って欲しいです。
※通称「フクムラダッシュ」:
「道重さゆみ卒業コンサートの名場面 ”フクムラダッシュ” は譜久村聖の独断だった」
http://www.alivem.net/morningmusume/3052/
http://youtu.be/utmaQ38lZ7A?t=10m24s
10:24 道重さん以外のメンバーが花道を通ってセンターステージへ(後述するフクムラダッシュの瞬間の動画は距離感が見にくいので、ぜひメインステージ→花道→センターステージのなっがい距離感に注目してください)
13:39 譜久村さん(髪の長い女の子)が花道を猛ダッシュして道重さんと次の曲へ!
14:03 2人も抜けているのに他のメンバーがアドリブできれいなM字フォーメーションを作っているのもポイントです