今日も生きてる

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2014年にプレイしたゲーム

「今年はゲームあんまりしなかった気がします」って会社の人に言ってたけど、書き出してみたらそんな事は全然なかった。プレイするだけじゃなく、ゲームの仕事をしてる人やゲーム好きの友達が増えて、2014年はいろんな集まりでゲームについておしゃべりする機会があってとても楽しかった。年末もHotline Tokyoというゲームについて語る集まりに顔を出し、

一人でPortalケーキを作って一人で食べていた頃

*(PORTALケーキを再現しました! - 今日も生きてる

と比べて隔世の感があり、ゲーム好きの友達の存在がしみじみうれしかった。

 

■クリアあるいは数時間以上プレイしたゲーム一覧

-Brothers: A Tale of Two Sons ブラザーズ:2人の息子の物語 ◎ 5億点

-Valiant Hearts: The Great War バリアント ハート ザ グレイト ウォー ◯:

やっぱりフランスのスタジオ作品だけあって、ヨーロッパの悲惨な市民戦の記憶のディテールに当事者としての執念、重厚さを感じて、アメリカのスタジオではこうはいかないんじゃないかなって思った。ゲームとして真新しさがあるわけではないけど、良く出来ていて、歴史好きとして豆知識やヨーロッパ「らしさ」(基本英語なのだが、ちょいちょいフランス語やドイツ語のボイスも入ってる)を堪能。ある意味繰り返しが多く作業感のあるゲームプレイは、悲惨なストーリーに加えて「戦争つらい……」という気持ちを盛り上げているとも言える。犬萌えゲームでもある。あと元の英語見てないけど日本語ローカライズが素晴らしい気がしたので、やったの誰?誰?と思ってます。細かいところながらチャームである英語以外の外国語要素をいちいち日本語にしなかったのも英断だと思います。Annaがフランス語で言う「Mon chien」がかわいい。

 

-Walking Dead: The Game Season 2 ◎
クレメンタインは俺の娘 最後のつらい選択肢が選べなくて、あえて終わらせていない Telltale Gamesの安定感、クオリティーの高さなんなん!?ピクサーか!と脱帽する

 

-歪みの国のアリス ◎ はまりすぎて、サンソフトの同じ開発レーベルのホラーアドベンチャーゲーム全部買いました。お話は終わってみると「ああ、いかにも90年代だねー」と既視感と凡庸さ(本当にその頃のゲームのiPhoneリメイクなのだから、そりゃそうだけど)を感じましたが、クーロンズ・ゲートみたいにたくさん変な人が出てきて、最終的にはそのキャラクターに愛着が湧いてしまう感じがよかったです。

-Threes! ◎:中毒性がすごすぎて削除せざるを得なかった廃人ゲーム。作った人は開発者冥利につきるだろう。コピーアプリをやっている人がいると内心注意したくなる。音楽とかフレーバーテキストとかがいちいちシャレオツなところがニクい。

-Thomas was alone ◎:□□□□□□□、きみたちのことが好きだ。クレアちゃんが特に好きだ。これローカライズすることになんないのかな……。 

-ダンガンロンパ1・2 Reload (1・2両方クリア) ◯:2のほうが予想外の展開で好きです

-Gone home ◎:サムの名演技が素晴らしい。さわやかに感動した。

-Magnetized ◎:ゲーム本体も楽しんだし、音楽がすばらしい。だが、最後の数面をどうしてもクリア出来ずにrage quit……。

-Framed ◎:おっしゃれーで新鮮で楽しい

-一夜怪談 もうコテコテのクリシェの塊みたいなお化け屋敷ホラーゲームなんだけど、日本の一人暮らしのアパートが舞台なので未だに後味悪くてつらい

-Dumb ways to Die:テーマが名曲&かわいい&たのしい

-DEMONS' SCORE:木村央志さんが関わっていたと聞いて。音ゲーしなれない上iPhoneなのでクリア大変だった。

-レイヴンロックの秘密:最後のパズルだけどうしてもクリア出来ない

-Clash of Clans

-Home (by Benjamin Rivers)
-Seventh Blood Vampire
-Tengami ◯
-13人の謎
-Monument Valley ◯
-迷ヒ家ノ鬼
-Don't Look Back
-Kiwanuka

 

■攻略中

-ワンダと巨像 ◎:今更!でもまだクリアしてない たまにプレイして少しずつ進めてる
-爆笑パズル ルーブさんのおかしな発明
-Leo's Fortune
-Dark Souls II ∞:丸一年日英のお仕事してた。途中で止まってるけどまだ諦めてないんだからね!
-オズの国の歩き方

(合計:29作品 *ダンガンロンパ1と2は別計算)

 

試遊/ちょっと進めたレベルのゲーム

-Trials Go
-Plague Inc.
-ぷにぷにパニック
-Ingress
-Block Legend
-Candy Crush
-Deck Make Fantasy
-ディズニーツムツム
-脱出ゲーム 「脱出4コマ・アンタルチカ」
-サムライディフェンダー
-Smash Hit
-VVVVVV
-Wan Nyan Slash
-モンスターストライク
-タップ・シーフス・トーリー
-Another World アウターワールド
-Puzzlejuice
-Lego: The Lord of The Rings
-The Wolf Among US (絶対面白いんだけどiOSで買ったらやりづらかったので、後でPCでやろうと思ったまま放置中)

(合計:18)

■ゲームオブザイヤー的なの

今年発売じゃなくても、今年プレイした中でのゲーム・オブ・ザ・イヤーは、
ブラザーズ:2人の息子の物語

物語の必要性とゲームとしての仕掛けが実にうまく絡みあっているし、背景に重厚な物語を感じさせる観光旅行感も楽しい(特に巨人の国)。そして最後にはコントローラに繋いだ手を離したくなくなるほどの感動が待っている。ちょっともう良すぎでしょ!と思った。個人的に夫と一緒に旅行気分で最初から最後まで一緒にプレイしたのもいい思い出。

BGMオブザイヤーはMagnetized 、中毒性オブザイヤーは Threes! 、フレッシュオブザイヤーは Framed、ナラティブオブザイヤーはWalking Dead Season 2、さすがに思い入れオブザイヤーはDark Souls II、俳優演技はGone Homeかな。

 

ハヤニエモズ氏提供のプレイしたゲームリスト共有ドキュメントに今年から参加してみます:

playlist2015 - Google スプレッドシート

2014年に観た映画

劇場で観た:
ホビット 竜に奪われた王国』◎
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』◎
『物語る私たち』 ◎
猿の惑星:新世紀(ライジング)』 ◎
『思い出のマーニー』
『渇き。』
GODZILLA ゴジラ
オール・ユー・ニード・イズ・キル』◯
X-MEN: フューチャー&パスト』◯
アナと雪の女王』◎
寄生獣』◎
『インターステラ―』

抜けがあるかもしれないけど、今年は思ったより劇場で映画観てなかった。

DVD・BD・Hulu・PSNiTunes・TVなどで観た:
少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』◎
ファインディング・ニモ』◎
『ベルリン・オブ・ザ・デッド』◯
『恋はデジャ・ブ』◯
猿の惑星: 創世記』◎
『小悪魔はなぜモテる』◎
ホビット 思いがけない冒険
ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ三部作
ローラーガールズ・ダイアリー』◎
『スーパー!』
マイティ・ソー
『Miss ZOMBIE』
『空気人形』◯
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
『フィッシュ・ストーリー』
鉄コン筋クリート
『ゴー・ゴア・ゴーン』

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Fantasyが終わった…… 道重さんのモーニング娘。卒業コンサート

はぁ……道重さんがついに卒業してしまいました。
その代表曲のひとつ『Fantasyが始まる』にちなめば、アイドルファンに最高の夢を見せてくれたあの人のFantasyが終わった日でした。道重さん、本当に最後までありがとうございます。

(長い記事になってしまったので、忙しい人のための道重さん紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=9TJKjXzovmo

11月26日に横浜アリーナで行われたモーニング娘。卒業コンサートへ行って参りました。
元々、2000年頃からハロプロ好きになり、2001年に日本を離れてアメリカへ行く飛行機の中で、姉がせんべつに作ってくれたハロプロミックスを聞いていたのをよく憶えています。次第に日本で流行っているものから遠くなり、一度熱が冷めた後また2007年頃に上がってきて、一時帰国中ハロー!の夏コンに行ったり、LA公演に行ったりしました。

その後自分の低迷期があったり、学業に忙しかったり、就職に忙しかったりしたことで一度離れ、2013年、『愛の軍団』からファン活動復帰しました。私はあの子も気になる、この子もいいなというハロプロDDです*1。娘。の中ではしいて言えば鞘師、譜久村、石田、小田ちゃん推しです。12期にも期待していて、尾形さんめちゃくちゃかわいい!!と思っているので、道重さんが抜けた後の9−12期には希望しかないのですが、ないのですが……道重さんのアイドル物語が美しすぎて、あの日のコンサート中から今日にかけて、泣いたり、呆けたり、過去の曲を聞いたり、ひとりカラオケに行ったり、動画を見たり、色んな記事を読んだりしてまた思い出し泣きしたりして、どっぷり道重さんの物語に浸かっています。

歌って踊るグループなのに、デビュー前は音程という概念をよくわかってないレベルで歌もダメ、踊りもダメ、性格も暗い、しゃべりもボソボソ……ただ「モーニング娘。が好きだから」という気持ちだけで応募してきた女の子。ファンの間ではオーディション時『Do it now!』や『赤いフリージア』が音痴すぎて有名になるほどでした:http://youtu.be/twRHYabcL3o?t=4m25s

それがこんなに立派になって!
道重さゆみ卒業スピーチからの、12年後の『赤いフリージアhttp://youtu.be/s49FtUCqt0Q

道重さんの公式イメージカラーはピンク。毎回卒業コンサートや誕生日にはお祝いするメンバーのイメージカラーのペンライト*2サイリウムを持参したり、自主的にファンが他の人にも配ったり、会場を一色で埋め尽くすという慣例があります*3

横浜アリーナも見渡す限り一面のピンク色に染まりました。その輝きは自分が今まで見たどんな夜景よりも尊く美しく幻想的でした。

モーニング娘。1−4期メンバーが輝いていた黄金期、他アイドルとの差別化のために「実力派」「ベテランぞろい」であることを押し出していたプラチナ期では、改善したとはいえやはり歌・踊りが苦手なこともあって後列なことも多く少し目立たない存在でした。

しかし、若い時からラジオ番組のレギュラーを持っていたこともあり、トークに磨きをかけ、共演者や過去の番組を事前にリサーチし、毎回反省記録をつける「道重ノート」で戦略を練り、自分をきっかけにしてグループを売るべく、ナルシスト毒舌キャラと当意即妙な話芸で露出を増やしました。自分以外全員中高生という中でリーダーになり、デビュー当時の印象からはかけ離れたしっかり者になりチームをまとめあげました*4

道重さんが「青春」をテーマに書いたポエムがあります:

"「日本のトップアイドル モーニング娘。」のオーディションに受かった13歳

CDデビューした14歳

ソロラジオのレギュラーが決まった17歳

セリフが一言もなかったミュージカルに出た19歳

モーニング娘。まだやってるの?」と言われた20歳

世間の人が選ぶ「嫌いな女性タレントランキング」で常に上位だった20歳

念願のモーニング娘。8代目リーダーになった23歳

モーニング娘。再ブレイクと言われた24歳

そう、これが私の「青春」
そしてもう一度「日本のトップアイドル モーニング娘。」と言われる時 私は「青春」の幕を降ろすであろう "

近年、卒業ツアー以外では中々トップレベルの会場をとれなかったモーニング娘。ですが、2013年末には念願の武道館コンサートがありました。堂々とした道重さんのソロパフォーマンス。高度なアイドルはシャーマン的・巫女的存在だと思っており、彼女はもはや民衆を導く女神のようです:http://youtu.be/GObsp0md_6c

「人は成長する」という事と、「好きこそ物の上手なれ」を力いっぱい魅せてくれた道重さん。元々ぼーっとしてて家で引きこもってるのが大好きでネットパトロールが趣味という彼女は、この12年間で本当に心身をすり減らしていたとも聞きます。実際極度のプレッシャーで激痩せしたり、発疹が出たり、卒業コンサート当日も足を痛めてしまいました。

本人は足のトラブルを心底悔しがっていましたが、予定通りに動けなかった道重さんを他のメンバーがとっさの判断でカバーするなど、「道重が育てたモーニング娘。14」を象徴する見せ場を作り、最後の最後まで道重さんは歩くいい話製造機(2chにあった表現)でした。

フクムラダッシュは一瞬の出来事すぎて、現場で見ていた時は何が起こったのか正直よくわかりませんでした。このシーン含めて、密着ドキュメンタリーを一本作って欲しいです。

※通称「フクムラダッシュ」:
道重さゆみ卒業コンサートの名場面 ”フクムラダッシュ” は譜久村聖の独断だった」
http://www.alivem.net/morningmusume/3052/

http://youtu.be/utmaQ38lZ7A?t=10m24s
10:24 道重さん以外のメンバーが花道を通ってセンターステージへ(後述するフクムラダッシュの瞬間の動画は距離感が見にくいので、ぜひメインステージ→花道→センターステージのなっがい距離感に注目してください)

13:39 譜久村さん(髪の長い女の子)が花道を猛ダッシュして道重さんと次の曲へ!
14:03 2人も抜けているのに他のメンバーがアドリブできれいなM字フォーメーションを作っているのもポイントです

*1:アイドル用語:DD=だれでも大好き

*2:余談ですが私は色を変えられるペンライト、キングブレードを持っており、DDなのでコンサート中に色変えるの超いそがしいです

*3:ファンの自治が行き届いていて、事前にサイリウムを大量に共同購入して、ゴミにならないようにコンサート後回収します

*4:この後、変なビジネス書を書かされないか心配になるほどw

猿の惑星: 新世紀/ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/物語る私たち

ゲーム業界が楽しくもせわしないCEDEC東京ゲームショウが終わった後の週末、祝日をつないでお休みにしていたので映画三本見ました。
どれも大当たりでした。

前回はかろうじて人間の主人公のシーンも多かったですが、今回はほぼ猿ばかりの映像で、その思い切りがまず、おお〜潔いと思いました。主人公お猿のシーザー役アンディ・サーキスがもうすごい。かっこいい。裏主人公というような立ち位置のお猿、コバも!コバ、設定読むとずっと人間に虐待されてきた過去があるから、むちゃくちゃかわいそうなんだよな。そのシリアスさと真逆の、敵を油断させるためにお馬鹿なふりするシーンがとても印象的だった。ジョーカーのWhy so serious?的な、怖い人がふざけてると「なんかやるんじゃないか…?うわーやっちゃった!!!」ていう緊張感が。

アンディ・サーキスさんの仕事って、てっきりモーションキャプチャーだけだと思ってたんですが、ゴラムからシーザーまで声優も彼がほとんどボイスエフェクトなしでやっていると知り驚嘆しました。

ゴラムと『猿の惑星』シーザーの会話をアンディ・サーキスが披露
http://www.kotaku.jp/2014/07/andy-serkis-channels-gollum-caesar-the-ape.html

ハリウッド版中島春雄 +山寺宏一レベル…?演技の歴史的に誰も先人がいない荒野を一人切り開いて開拓しているようで、鬼気迫るものがあります。
彼に憧れて第二第三のVFX俳優道を極めんと奮闘してる若者がいるんだろうなーと考えると胸が熱いです。
『創世記』は"Noooooo!"と薬の瓶をシーザーがコロコローって投げるところなど、5億点シーンが満載だったので興奮するのは『創世記』、シーザーの最早「よっ待ってました!」「シーザー師匠!」とでも掛け声をかけたくなるような見栄切りとシリアスな演技を存分に楽しめるのは『新世紀』という感じでしょうか。

世界観の描写として、アイアムレジェンド、トーキョージャングル、ラストオブアス、猿の惑星:新世紀…この流れには都会緑化型アポカリプス描写の遺伝子感じます。

あと、この住宅情報館のコラボは吹いた。無理やりすぎるでしょw
http://www.youtube.com/watch?v=Vps9SWAViiM

  • 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

オールディーズ音楽の使い方、何そのおっさんホイホイ的設定ずるい!…楽しんだけどね!楽しんだけどね!最初の廃墟探検シーンとか、最後の戦いとか最高だよね。
ピーターのガスマスク的装備とジェットブーツ、ウォーキング・デッドのメルル役で知られるマイケル・ルーカー演ずるヨンドゥさんの武器などSFガジェットが色々と凝ってて楽しかった。
ヨンドゥの状況によって敵にも味方にもなったりする、ルパンにおける銭形警部であるとかX-MENにおけるマグニートであるとかそういう一筋縄ではいかない感じ、いいキャラクターだなと思った。
枯れ木っぽくて弱そうなのに、なぞの最強さを誇るグルートや、出生の秘密があるらしい主人公などなど、
皆キャラクターとして全貌が明らかになっていない人ばかりで、キャラクター掘り下げという面では自己紹介編って感じだったね。
これを見て以来、家庭内でずっと「アイアムグルート〜」「ウィーアーグルート〜」で会話してます。

  • 『物語る私たち』

何度も描写を思い出して心に断片がしんしんと降り積もるような傑作、という意味では、この三本の中でも群を抜いていました。
ああ、家族…!人間の苦み、凄み、重み、軽やかさ、強かさ、色々なものが詰まっていました。

サラ・ポーリー監督の家族の複雑さは、波乱万丈なようでいて、でも今の離婚や不倫の割合からいえば珍しい話ではないのかもな、とか。
見方を変えれば誰の人生にも悲劇的なところと喜劇的なところがあるんだろうなっていうのは本当にそう。
マイケル父さん好きだな。ちょっとうちの夫っぽい。本人はあそこまで冷静じゃないって言ってたけど。
自分の家庭も色々あり、産みの父と育ての父×2名がいるのだけど、
産みの父と思っていた人が実は違っているかもしれなかったりして…
正直、そんなこともあり得るかも、あっても驚かないかも、と思ってしまった。
タイプ的にダイアンは少し母に重なる部分もあった。
サラ・ポーリー監督の溢れる知性と家族愛と客観性の同居、鮮やかでした。
マイケル父さんが心理的に言いづらいことをわざと何度も言わせたり、ハリーがロマンチックな事を語ってすぐそれに冷水かけるようなシーンを続けたり、黒い演出に笑った。いじわる(笑)
あの流れは不倫相手は無責任だからこそロマンチックな事を言う、みたいな言説を証明してた(笑)

昔「ナラティブ・アプローチ」に関する文献を読んだことがあったので、まさに格好の教科書のような内容だったのも興味深かった。
映画を見る前や見た後にこういう心理学・社会学の概念があることを知っていると一層面白く見られるのではないかと思います。
http://blog.jma-net.jp/article/387450941.html

クーロンズ・ゲートと妄想の島

「今までで一番好きなゲームは?」
と聞かれると、いつも『クーロンズ・ゲート』と答えています。

1997年に初代プレイステーションで発売。
香港にあった九龍城砦×『ブレードランナー』といった趣のアドベンチャーゲームです。
プレイステーションバブルの最中、突飛なゲームが流行っていた頃ならではのカルト作です。

いびつなゲームバランス、濃密な世界観と描き込み、豪華な音楽*1と声優陣、製作は混乱を極め、延長続きで5年、広告やパッケージなどにも大掛かりな予算がかかっていたそうで、今のゲームの販売数から比較するとそこまで絶望的なセールスではなかった(10万ほど?)けど伝説的な赤字を生んだとか…色々後から調べると、残念ながら「まあ続編出ないよね」という大人の事情が察せられます……。

いわゆる「クソゲー」としても有名で、実際プレイ前のわたしの記憶に残っていた印象は『超クソゲー』というムックでキワモノ扱いされていた事と、よく中古屋に置いてある事でした。

ですが、私はこのゲームのことが大好きになりました。

初プレイは高校時代。
凄く怖くて、悪夢にうなされて、味方NPCが出てきてもビクついて、クリアしないと怖くて寝られないから呪われたように数日連続でやり続けて、でもクリアした後はまたあいつらに会いたいって恋しくなっちゃうゲームでした。
それから何度もプレイしたり、プレイステーション本体が壊れ、大人になってからも絶版になった関連書籍を集めたりしていました。『クーロンズ・ゲート』の元ネタ集とも言える本、ディレクター・脚本の木村央志氏の書いた『ゲームクリエイター作法』も何度も読みました。ミステリアスな雰囲気のゲームをプレイするたびに、昔の恋人の影を追い求めているようでさえありました。

17年後の今年、レトロゲームのサウンドトラックを扱うクラリスディスクというレーベルから、そのゲームの完全版サウンドトラックが発売されることになったのです。しかも!当時の関係者を呼んで発売記念イベントを行うことになったのです。

イベントはキャパおよそ110-120名のお台場*2東京カルチャーカルチャーで行われ、たいして告知されていなかったにも関わらず、めざとい現役ファンたちが集まり、発売開始から15分でチケット完売しました。

わたしは発売時間に予定があったのですが、トイレに駆け込んで携帯からイープラスの予約ボタンを叩き込み、整理番号100番でギリギリ間に合ったのです。

当日は夢のようでした。
本当に生きてきて良かった。
皆でゲーム実況→エンディング鑑賞、制作者へのQ&A、はい島邦明さんの生ライブ…
また、今回、サウンドトラックには「もしもリメイクしたら」という設定で新たに作られた歌つきの曲が入っており、それを歌っている天才少女が中国からわざわざゲスト登場、という心配になる豪華さでした。この新曲は改めて購入したCDでも聞いたのですが、月並感想ながら「新しさ」とクーロンらしい「懐かしさ」が共存していて素晴らしいです。最近のテーマカフェのように、「剥きえびのフライ」、「ブルークロウ風カクテル」などゲーム内容にちなんだメニューもありました。クーロンズ・ゲートの最強アイテム「剥きえび」がボスさえ倒せる力を持っているのは、木村さんが苦手な食べ物だったからだとか……。

さらに、通常のイベントプログラムの後、制作者とファンがざっくばらんにお話したり、当時の資料を閲覧したりする事さえ出来て、さながら17年越しの同窓会のようでした。

いまだにねちっこく「木村央志」で検索している面倒くさいファンこと私なのですが、
憧れの木村さんとも邂逅を果たし、興奮と緊張で腕が、声が、震え上がりました。

ミーハーだけど、こんな機会はもう二度とないかなと思い制作者の皆さんからサインも頂きました。

サインOKとか特に事前告知されていなかったのに、当時のゲーム本体やガイドブックや雑誌など、サインしてもらう用に思い思いの品を持参しているファンが多く笑いました。

ファンの力はあなどれないもので、6/28、このサウンドトラックはオリコンアルバムチャートデイリーランキング8位になりました。

クラリスディスク公式ページ
http://claricedisc.com/kg.html
http://claricedisc.shop-pro.jp/?pid=74521640

当日の様子:
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20140701_655667.html

このイベントは今週土曜日までニコニコで有料視聴可能です:
http://ch.nicovideo.jp/claricedisc/live/lv181999999

余談:
クーロンズ・ゲート』は少し前まで最初の発売元SMEから権利を譲渡されたアートディンクより PlayStationStore で配信されていましたが、何らかの事情により、配信終了してしまいました。ゲーム会社の存亡や権利問題に左右されるのに限界を感じるので、いっそPCリメイクがあれば今後データがアクセス不可能になっていってしまう確率が減るし、各国語 mod とかも作りやすいのでは…と妄想するのですが……。マーケット的にも奇妙アドヴェンチャー系のゲームは今海外で結構元気なので、塵も積もれば山となる各国のニッチ層にぜひ楽しんでもらいたいゲームなのですがね……。

*1:世にも奇妙な物語』で有名な、はい島邦明さん/文字化けしてしまいますが正確な「はい」の漢字は「くさかんむり」に「配」

*2:いちおう「島」だからこのタイトル

エレン・ペイジさんのスピーチ

エレン・ペイジさんが人権団体Human Rights Campaign Foundation(ヒューマン・ライツ・キャンペーン財団:HRCF)のカンファレンスで行ったスピーチに感動したので、翻訳してみました。

映像はこちら:
http://youtu.be/1hlCEIUATzg

スピーチ原稿のPDFはこちら:
http://www.hrc.org/files/assets/resources/Ellen-Page-Remarks.pdf

にあります。

以下翻訳------------
こんにちは。歓迎してくれてありがとう!

チャド、温かい言葉をかけてくれてありがとう。あなたをはじめ、HRCFに感謝します。あなた方がアメリカ全土で日々行っているLGBTの若者支援活動に感謝します。

Time to THRIVEカンファレンスの開会式に登壇できて光栄です。
でも、少し変な感じもします。むしろ私が皆さんを心から尊敬しているからです。いまここで私は、他者の人生をより良いものにするべく、自分の人生を捧げている方々に囲まれています。ずっとずっと、良いものに、です。

皆さんは若者を教育し、癒やし、自分自身を再発見できるように支援しています。彼らの言葉に耳を傾け、彼らがより良い人生を送れるよう、活動しています。中には、自分自身がそんな若者である方もいらっしゃるでしょう。そんなみなさんの前でスピーチするのは少し変な感じです。

こうしてここに私がいる事も変ですよね。私は女優です。ある意味では、乱暴とも思われる「スタンダード」を人々に押しつける業界に属しています。美とは、良い人生、良い生活とは、成功とは何か―認めたくはないですが、こういった「スタンダード」が私に影響を与えてきたことも確かです。

いかに振る舞うべきか、いかに着飾るべきか、自分が何者であるべきか。誰かによって、いつのまにかこういった考えを植えつけられています。私は正直に自分らしくあろうとし、そうした「あるべきスタンダード」をはね返そうとしてきましたが、それはしばしばとても難しいことです。

けど、だからこそ私はここにいます。皆さんのいるここに。ひとりだけでは難しくても、私たちが協力すればもっとたくさんのことができます。そして私と同じように、そうした考えが皆さんの励みになればうれしいです。皆さんがこれから数日間のワークショップを通して、強さを得られればと思います。

私には想像することしかできませんが、皆さんの中にはきっと、子供の未来を信じ、支えるために、あなたの上司が気づいているよりもずっと長時間働いている方もいるでしょう。孤独にうちひしがれ、落ち込み、希望を失う日々もあったことでしょう。

ここには、毎日学校にいくたびに、理由もなく虐げられている人がいます。家に帰ったら帰ったで、両親に自分の真実を伝えられずに苦しんでいる人、自分の身の振り方を考える以前に、将来が不安でたまらない人。大学、仕事、身体的な安全さえ不安で、自分に一体これから何が起きるのかと悩み、その不安はあなたを日々蝕んでいく。それは苦痛であり、猛毒であり、あってはならない不公平です。

時には、ほんの些細な出来事があなたを打ちのめします。基本的にはゴシップ誌を読まないようにしていますが、ある日私はネットでこんな記事を見つけました。ジムに向かう途中の私がスウェットパンツを履いている写真に、ライターがこんなキャプションをつけていました:「小柄美人なのになぜ?大男のような残念ダボダボパンツ」。

なぜって?そのほうが楽だからにきまっているじゃない!世の中には、男らしさや女らしさのステレオタイプがあり、私たちがどのように振る舞い、着こなし、話すべきかを決めつけてきます。そんなものは誰の役にも立たないのに。「規範」に背く誰かはジロジロと見られ、あれこれと言われる対象になるのです。LGBTコミュニティの皆さんは、このことを誰よりもよく知っていますよね。

だけど、私たちのまわりには勇気ある人たちもいます。フットボール界のヒーローであるMichael Sam、女優のLaverne Cox、ミュージシャンのTeganとSara Quin姉妹、そしてカミングアウトしている娘や息子をサポートする家族たちです。また、いまここにも勇気ある人たちがいます。皆さんです。

皆さん一人ひとりが同じ理由でここにいることに、私は勇気づけられています。「人々がお互いを今より少しだけ尊重できるようになれば、世界はずっと良いものになるだろう」という、シンプルで強い信念をもって皆さんはここにいます。

違いを見つけて攻撃しあうかわりに、私たちがほんの5分でもお互いの美しさに目をむけさえすれば、それはそんなに難しいことではありません。今よりもずっと簡単で良い生き方です。最終的には、この積み重ねが人の命をも救うでしょう。

いえ、もしかしたら簡単ではないかもしれません。むしろ、最も難しいことかもしれません。他者を愛するには、まず自分自身を愛し受け入れることが必要だからです。私は多くの人達がそのために日々もがいていることを知っています。あなた達が想像する以上に、私は皆さんの強さや支援活動に勇気づけられています。

いま私がここにいるのは、私がゲイだからです。
なぜなら…
(鳴り止まない歓声)
なぜなら、私にも何か出来ることがあるかもしれない、他の誰かに、もしかしたら、すこしでも希望を与えることが出来るかもしれないと思ったからです。それが出来なくても、個人的に、社会的に、私にはそうする責任があると感じています。

ただただ自分自身のためでもあります。私はゲイであることを隠したり、嘘をついたりするのに疲れてしまいました。私は事実が明るみになる恐怖に何年も苛まれ、それは私の魂をすり減らし、精神的健康をすり減らし、パートナーとの関係をすり減らしていました。しかし、いま私はようやく、みなさんとともにあることで、その痛みの向こう側にいます。私はまだ若く未熟かもしれません。しかしこう学んだのです。愛とは、その美しさ、喜び、そう、痛みでさえ―人間として、誰かに与え、与えられる最高の贈り物なのではないか。そして私たちには平等に、恥じることなく、妥協することなく、思い切り人と愛し合う権利があるべきです。

多くの子供たちが、ただ自分に正直に生きているだけで、いじめにあい、拒絶され、虐げられています。あまりにも多くのそんな子供たちが、学校からドロップアウトし、虐待され、ホームレスになり、自殺しています。私達はそれを変えることが出来るはずで、皆さんは実際にそれを変えようとしています。

皆さんにとっては私に言われるまでもないですよね。やっぱり私がここでスピーチするって変かも。ただこの5分間のスピーチのおかげで、やっと私自身について告白する覚悟ができました。これだけは言わせてください。みなさん、ありがとう。私を励ましてくれてありがとう。私に希望を与えてくれてありがとう。このまま私のような人のために世界を変えていってください。

ハッピー・ヴァレンタイン アイ・ラヴ・ユー
翻訳おわり------------


何度聞いても、翻訳しながらも泣いてしまいます…。Harvey MilkのHopeスピーチも思いだします。また、エレン・ペイジでさえ、こんなに震えながら告白しなければならない、そんな社会の、自分もその一員であることに責任を感じました。

出戻りハロプロ楽曲大賞2013

どうも最近、一度離れたヲタが続々出戻ってきていると言われているモーニング娘。さんですが、私も今年はすっかり「今」のモーニング娘。にハマってしまいました。ハロプロ全体としても熱が再燃し、久々に第12回ハロプロ楽曲大賞2013に投稿しました。


■楽曲部門(持ち点10点)
1位 3点 愛の軍団 / モーニング娘。

曲、PV、衣装、ダンス、すべてが最高。ラブマくらいからハロー好きになり、熱くなったり冷めたり薄く長いファンを在宅で続けていたが、この曲で火がつき、初めて握手会行ったり、シングル複数買いました。「わがまま気のまま愛のジョーク」もいい曲だけど、「愛の軍団」がもっとTVで披露されて、多くの人に知ってもらいたかった。


2位 3点 ウルフボーイ / モーニング娘。
「愛の軍団」と双璧の今年ベスト曲。今年の楽曲大賞範囲ではないが、同じく大好きな「What is Love」と一緒にシングルカットしてほしい。ライブで披露された狼男っぽい振り付けもめちゃかわいい。

ウルフボーイ

ウルフボーイ

(公式動画がない・リンク先はちょっと音質ひどいですが)


3位 2.5点 ロマンスの途中 / Juice=Juice
あなたなしでは生きてゆけない」など、各グループの初期曲に名曲が多いのはハローの常とはいえ、こんなにいい曲をもらうなんてびっくり。DDだけど基本は娘。推しなので、羨ましいくらい圧倒的にいい曲。研修生歴があるとはいえ既にかなり出来上がっている&ライブを重ねるために更にパワフルになっていったパフォーマンスもすごい。ベリキューが出てきた時以上の衝撃かもしれない。

      • 点数配分に現れている通り、ほぼここまで選べないレベルで三大良い曲。


4位 1点 ブレインストーミング / モーニング娘。
トリプルいいことあったし*1、衣装かわいいし、耳に残る良曲。

5位 0.5点 レディーマーメイド / ダイヤレディー
「海岸清掃男子」と迷ったけど、ファン待望の組み合わせ、愛理と梨沙子の歌唱力を存分に活かしたこちらを僅差で推したい。

■MV部門(持ち点6点)
1位 4点 愛の軍団 / モーニング娘。
全てが輝いている。スカート衣装で比較的踊りが得意なメンバーを集めた4人がスカートひるがえしながら出てきて、踊って止まってスカートもピタッと止まるところ、腕をつっぱる振り、色調とセット、グリッター感、いい!
(MVは上記参照)

2位 1.5点 ROCKエロティック / Berryz工房
かっこいい。

3位 0.5点 エイヤサ! ブラザー / メロウクアッド
こういうネタ曲はいつまでも出してほしいので応援。

      • 『愛の軍団』以外はそこまでこだわりがないので、強いて言えば、という感じ。


■推しメン部門
鞘師里保モーニング娘。
基本ゆるい在宅だったけど、鞘師さんのライブを見たくて現場に行きました。初個別握手会相手。ダンスのキレもさることながら、表情が多彩なのも良い。超子供っぽい笑顔、異様に艶のある色気、子供らしからぬストイックさと大胆さを兼ね備えた発言なども魅力。日々成長していく姿を見て行きたいです。
わたしは加護さん→高橋さん→加護さん(ソロ)と推してきた歴史があり、鞘師さんは、加護さん系統の顔に高橋さん系統の実力派(Wの時は辻加護さんの歌とダンス最高だったけど)という感じ。あとSPEEDも好きだったんだけど、鞘師さんは顔と歌唱がHIROっぽいとも思う。



※ちなみに2007年に自分内第三次くらいのハロプロブームがあったときの記事:
Hello! Project 2007 Summer 10th アニバーサリー大感謝祭〜ハロ☆プロ夏祭り〜 - 今日も生きてる
引き続きハロプロ中毒 - 今日も生きてる
決めた!ハロプロ楽曲大賞1997〜2006 - 今日も生きてる

*1:という歌詞とモーニング娘。さんがシングル三作連続週間オリコンチャート1位がかかっている